サン・バルナバ広場周辺4

P1235003

 この広場のちょっと奥にあるプーニ橋のたもとには、いつも野菜を満載した舟が係留されており、市民が新鮮な野菜を買いに集まる。

P1234988

 この写真でいうと、一番手前がサン・バルナバ橋、そして二番目がプーニ橋になる。

P1235001

 キャベツ、たまねぎ、ニンジンなど種類も豊富で、リアルト橋近くの市場にも負けないほどバラエティ豊かな内容だ。

P1010109

 主婦だけでなく、紳士たちが買い物する姿も、普通に見かけられる。

P1010110

 プーニ橋には、両端に二人分の足型が埋められている。この足型には中世に遡る伝説が伝えられている。当時は地区ごとにいくつかのクラブが組織されており、市民はそれぞれのクラブに属していた。この付近にはカステッラーニ党とニコロッティ党という反目しあうクラブがあり、お互いの勢力を誇示するため、橋の上で鉄拳をふるって闘ったという。その際、両者の向き合う位置を示すために付けられた目印が、この足型だという。

 でも、この足型の幅はすごく広い。身長1m75の私が測ってみたところ、両足の間隔は大股で4歩もの距離があった。はたしてどんな形で足を置いたのだろうか?このような足型は、ストラーダ・ヌオーヴォ(サンタ・ルチア駅とリアルト橋をつなぐ広い通り)途中のサンタ・フォスカ教会広場裏に架かるサンタ・フォスカ橋にも同様に付けられている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サン・バルナバ広場周辺3

P1235002

 この広場で、個人的にとても気に入っていることがある。それは運河に映る建物の面白さだ。午後になると運河の周囲にあるカラフルな建物に太陽の光が当たり、その姿が運河の水に反映する。運河は小さいため波があまり立たないが、時折通過するゴンドラなどでかすかに揺れると、その後建物の姿が微妙に変化する。まさに変幻自在のアートを演出してくれるのだ。

P1235012

 バロックという言葉は、「ゆがんだ真珠」という意味があるそうだが、この水に映った風景は「ゆがんだ街並み」とでも表現したらいいのだろうか。

P1235013

 これなどは、本当にかすかな揺れで演出された絵画のような風景だ。

P1235004

 こちらはゴンドラが通った直後で、かなり形が崩れた状態の風景。でも色彩の強烈さが返って前面に押し出された感じ。もしピカソがヴェネツィアに来ていたら、また新しい造形を描き出していたのではないだろうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

サン・バルナバ広場周辺2

P1010098

 ゴブレットの店横の橋から見た運河。ヘップバーン扮するジェーンが8ミリフィルムで撮影に夢中になっていて、落ちてしまったのがこの運河だ。水深は浅いのでおぼれる心配はないが、水は決してきれいとはいえないので、ご注意のほどを!

P1234993

 その運河を一望できる絶好の場所がある。それは手前の停留所名にもなっている「カ・レッツオーニコ」というパラッツオだ。18世紀博物館になっているが、この建物の3階奥の窓からはちょうどこの運河が正面に見え、なかなかの眺めが楽しめる。

P1010102

 なぜか、広場そのものを写した写真がありません。こんなところでご勘弁を!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

サン・バルナバ広場周辺1

P1235008

 ヴェネツィアには沢山の特徴的な広場がある。最も有名なのはサンマルコ広場だが、ここではそれほど有名でなくとも個性を持った広場を紹介していく。

 最初はサン・バルナバ広場。ここを有名にしたのは何といってもデビット・リーン監督の映画「旅情」だろう。キャサリン・ヘップバーン扮する独身女性ジェーンがヴェネツィアに旅行に来て、赤いゴブレットを買うシーンがあるが、その店となったのが、この写真中央奥の橋右側にある小さな建物だ。なお、「インディ・ジョーンズ・最後の聖戦」の撮影で使われたのが、その右側半分だけ見えているサン・バルナバ教会でもある。

P1235006

 2年前の夏に行った時には、この建物は土産物屋になっており、入口の柱に旅情のシーンのスナップ写真が何枚も貼られていた。残念ながら?店の主人は映画のロッサノ・ブラッツィとは似ていませんでした!

P1235005

 実は、この店のガラス窓(ジェーンがこのガラス窓越しにゴブレットをみつけるのだが)がとても面白い。というのは、晴れた日には前に広がる景色をきれいに反映して一幅の絵画のように映し出してくれるからだ。この日は、ヴェロネーゼの作品の宝庫であるサン・セヴァスティアーノ教会の鐘楼をくっきりと浮かび上がらせていた。

P1010105

 こちらは3年前の冬。クリスマスシーズンだっただけに、ラッパを吹くエンジェルの飾り付けと風景が絶妙にマッチして、とても楽しい気分にさせてくれた。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

ヴェネツィア ヴィエンナーレ2

P7159583_2

 ヴィエンナーレの二回目です。オーストリアの作家による絵画。流れ落ちる滝のような構図をじっと見入る女性の姿が妙にマッチしていて、この女性も含めて一つの作品になっているような錯覚を覚えた。

P7159593

 右隅の二人が見つめるものは希望か絶望か、なぜか哲学的な心境に引き込まれる作品だった。

P7159591

 部屋全体を使って暗い静かな空間に光の輪を浮かび上がらせた。

P7159596

 会場にはさまざまな国のパビリオンが立ち並び、それぞれの国を代表する作家が自由なコンセプトで作品を作り上げていく形式。とてもエキサイティングな気持ちにさせてくれる催しだ。

 今年の全体テーマは「世界を構築する」で、最優秀賞の金獅子賞はアメリカの作家ブルース・ナウマンが獲得したそうです。11月22日まで開催されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヴェネツィア・ヴィエンナーレ1

P7159564

 ヴェネツィアで2年ごとに開かれるヴェネツィア・ヴィエンナーレが、今年も先日から始まりました。今年のものは見れそうにもないので、2年前の内容をちょっぴり紹介します。

 この女性像は、会場入口近くのカフェに展示されていたもの。どうみても本物の人間そっくりの皮膚感なんだけれど、近づいてみると、身長2mは軽くオーバーするような大きな姿で、やっと作り物だとわかった。

P7159572

 こちらは韓国の現代作家の作品。骸骨が飛び跳ねているという、なんともおどろおどろしい光景だが、じっとみていると、なぜかこの骸骨がユーモラスにも見えてくる。

P7159575

 椅子と人間の顔などを組み合わせた不思議なインスタレーション。

ヴィエンナーレはこれから11月初めまでの半年近く開催されています。会場はバポレットの「ジャルディーニ」という停留所で降りて右側の会場入口まで数分で到着。前回は入場料15ユーロだったのですが、今年はどうでしょうか?ここの他、島内の教会やコンベンションホールなどあちこちで作品展示をしているはずですので、パンフレットでチェックして行動するほうがベターでしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ教会

P1296577

 フランチェスコ教会の西方、バポレットのオスペダーレ停留所近くにあるのが、このパオロ教会だ。ヨハネ(ジョヴァンニ)とパオロという二人の聖人名をまとめて名付けられた欲張りな教会は、名前にふさわしく壮大な建物と内容を持っている。

 内部に入る前に広場の騎馬像に注目だ。これはバルトロメオ・コッレオーニの像。ヴェロッキオの作品だ。ベルガモ出身の傭兵隊長だったコッレオーニは、「サンマルコ」に像を建立するという条件で資金を提供したのだが、ヴェネツィア政府は個人の像を都市の政治的、精神的中心地である「サンマルコ広場」に置くつもりは全くなく、「スクオーラ・グランデ・サンマルコ」(サンマルコ同信会館)のあるこの広場に像を設置したという。ヴェネツィア人はこのエピソードがとても好きなのだとそうだ。

P1296614

 その同信会館が写真後方の建物で、教会と隣接しており、今は市民病院になっている。病院という意味のイタリア語が「オスペダーレ」で、その名称が最寄の停留所名になっているというわけだ。カーニバルのときは、サンマルコ広場周辺だけでなくこの広場にも仮面の人たちが出没していた。

P1296592

 教会内部でも、個人的なお気に入りは左翼廊の奥にあるロザリオ礼拝堂。ヴェロネーゼの絵画が天井を彩っている。この絵は「聖母被昇天」。仰視法を使い、聖母マリアが天に昇ってゆく姿を華やかな色調で描いている。じっと見上げているだけで心の中に高揚感が湧き上がり、幸せな気分にさせてくれる絵画だ。

P1296587

 こちらは壁に掛けてある「キリスト誕生」。手前下側の聖家族に光のスポットを当てて後方を闇に霞ませた劇的な手法が、いかにもヴェロネーゼらしく、これもまた印象的な絵画だ。

P1296580

 ヴェロネーゼ以外にも著名な絵画が何枚もある。ジョヴァンニ・ベリーニの「聖ヴィンツァンツァ・フェッレリ」もその中の一枚だ。大きな祭壇画で、一枚の板に9枚の絵が描き分けられており、中央の人が癒しの聖者といわれたタイトルの人物だ。

 横幅85m、奥行き32mという、ヴェネツィアではフラーリ教会と並び、サンマルコ大聖堂をしのぐほどの大きさを誇るこの教会には、海洋国家の反映を支えた当時の最高権力者(ドージェ)25人もが祭られている。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会

P7149115

 久しぶりにヴェネツィアの教会を巡ろう。場所はカステッロ地区の東北部、バポレットのチェレスティア停留所近くにある教会だ。私が出かけたのは、真夏のよく晴れた午前中だった。まぶしい陽光のあふれる広場から入口の扉をくぐると、急に闇に閉じ込められたような状態になり、しばらく目を慣らさないと何も見えないほど暗い空間があった。

 そんな中で主祭壇がふんわりと赤く染まっている。他のどこの教会に行っても、赤くライティングした教会など見た事がなかった。なぜ?   よく目を凝らすとその理由がわかった。祭壇後方の窓が赤い垂れ幕で覆われており、その布を通して夏の日が漏れてきている。とても強い光なので垂れ幕の赤を反映して祭壇全体が赤く染められていたのだ。意図的ではないのだろうが、何とドラマチックな演出になっているのだろうか。こんなハプニングに出会うのも、ヴェネツィアの旅の楽しみだ。

Pc220880

 教会の外観。街の中心部からは離れているので全く観光客もおらず、静かなたたずまいが魅力だ。この鐘楼はかなり高く、サンマルコの鐘楼から見るとすぐに見つけられる。

Pc220876

 絵画の中で最も印象的なのは、ネグロポンテの「聖母子」だろう。主祭壇の右側礼拝堂の右横、つまり、祭壇から入口方面に向かって振り返らなければ見えない場所に飾られている。しかも、絵そのものが暗い色調なので、うっかりすると見過ごしてしまいそうだ。

Pc220878

 聖母は少し首を右に傾け、イエスをひざに抱いて両手を合わせるという敬虔な姿で描かれている。周囲の従者たちに比べて聖母は一段と大きく、その偉大さを強調するかのようだ。上方にまるで海の波のような模様と鮮やかな果実と葉による花輪のアーチが描かれて躍動感を与える一方、下の部分には鳥たちが遊ぶ風景があり、なんとも不思議な印象に包まれている。必見の一枚。ぜひ0・2ユーロでライトをつけてご覧あれ。

Pc220875

 帰ろうとしたとき、神父さんが現れ、「隣の聖具室にはベッリーニもあるので、御覧なさい」と、教えてくれた。「聖母子と聖人たち」。ネグロポンテの聖母とはまた違った静謐な表情のマリア様だ。

P7149128

 中庭ではこのとき、現代作家によるインスタレーションも行われていた。新旧入り混じった意外性に富んだ教会でもある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リアルト橋からの情景

P1010030

 今回は久しぶりにヴェネツィアに戻ろう。ヴェネツィア観光に来た人のほとんどが訪れるのは、サンマルコ広場とこのリアルト地区だろう。サンマルコ広場が政治と祝祭の中心地なら、リアルト地区は商業の中心地として古来から繁栄してきた場所だ。そしてリアルト橋は運河(カナル・グランデ)が最も美しく眺められるところでもある。

 何年か前、この橋の上で2時間ほどぼんやりと運河を見つめていたことがある。あいにく曇り空で夕陽は見えなかったが、次第にあたりが暗くなり、河岸の灯が灯っていく変化をたっぷりと楽しむことが出来た。そんな情景をご覧頂こう。まずはまだ十分に明るいカナル・グランデ。

P1010041

 河岸のいくつかのリストランテや商館が照明を点灯し、その光が運河に映って金色に輝き出した。黄昏時の心が洗われるような瞬間だ。

P1010049

 すっかり夜のとばりが周囲を支配し始め、それにつれて建物の明かりが強く感じられるようになっていく。闇に沈んだカナル・グランデもまた、とても味わい深いものがあった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジューンブライド2

Recce_sposap8122046

 今回もジューンブライド特集です。この写真は南イタリアでも本当に南の端にあるレッチェという町のドゥオーモ広場の光景です。ここはもうローマよりギリシャのほうが近い場所で、町中にバロックの彫刻があふれています。友人と二人で広場を散歩していると、まるで王女様のような花嫁が車から降りてきました。

Rec007p8122055

 ちょうど結婚式が始まるところでした。新郎はカラビニエリ。つまり警察官で、その服装はカラビニエリの正装なんだそうです。とても荘厳な式に立ち会うことができました。

Rec012p8122099

 彼らの式が終わった後、広場に出たら、別のカップルが二人で広場を散歩しているところに出会いました。この日は日本で言う大安だったのでしょうか。イタリアでは結婚式の後自分たちの故郷の名所に出かけて写真を撮ったり、町のみんなから祝福してもらう習慣があり、しばしば結婚直後のカップルに街中で出会います。

P8061344

 こちらは、前回紹介したマルティナ・フランカでの一コマ。なんとカップルが教会の前でワルツを踊っていました。

P8112015

 もっとサプライズだったのは、チステルニーノという小さな町の広場。祭りの日の夕方、歓声がしたので振り向くと、新郎が新婦の太ももに熱いキスをしていました。あまりにも急な出来事だったので、写真がブレてしまっています。

 みなさん、どうぞいつまでもお幸せに!!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

«ジューンブライド1