レガータ・ストリカ1
9月の第一日曜日、ヴェネツィアの動脈が熱気に包まれる。動脈とは、もちろん本島の中心部を貫くカナルグランデ(大運河)のことだ。この日は15世紀の出来事に由来する華麗な古式礼装による水上パレードと、さらに昔に遡るボートレースがこの運河を舞台に展開されるからだ。
パレードの原形は1489年のキプロス領有を記念する式典だ。東地中海交通の要衝であるキプロスは、交易によって繁栄を築いていたヴェネツィアにとって大きな関心を寄せる土地だった。当時の共和国は、キプロス王・ジャコモ2世にカテリーナ・コルテーロというヴェネツィア美人との結婚を申し入れた。但し、後継者が生まれない場合はキプロスをヴェネツィアに譲り渡すという条件を付けて。
子供は生まれたものの、その子は間もなく他界、共和国の思惑通りに事は運びかかった。が、後を継いだカテリーナが女帝となり、共和国の要求を15年にわたって拒否し続けた。
しかし、女帝も共和国の圧力に屈し、1489年、ついにヴェネツィアの軍門に下った。その退位したカテリーナを迎える儀式が、このパレードの起源となった。
| 固定リンク
「祭り」カテゴリの記事
- レガータ・ストリカ5(2009.09.20)
- レガータ・ストリカ4(2009.09.16)
- レガータ・ストリカ3(2009.09.13)
- レガータ・ストリカ2(2009.09.09)
- レガータ・ストリカ1(2009.09.06)






コメント