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2010年1月

マヨルカ島2 地中海の島

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 町の中心広場はマジョール広場。早朝に到着してカテドラルに入っていたので、この日は朝食抜き。それで腹ごしらえのため広場に向かった。広場にはテントを張った店も沢山出ており、そのうちの一軒で聞くとパエリアが一人前でもOKとのこと。バルセロナでは多くの店がパエリアは二人前から、ということで一人旅には悲しい状況だったので、ここでは早速注文。たっぷりの海の幸を堪能した。その店のすぐ前で、パントマイムが始まった。

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 泥人形のようなカップルが幸せなシーンを熱演、観客も大いに楽しんでいた。

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 この広場からカテドラルに通じる道は歩いて5分くらいの距離だが、まるでお祭りのようににぎやか。ジャズを演奏していたコンボは、とても陽気なグループだった。

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 こんな、カサ・バトリョにも似たモデルニスモの建築も。

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 ありゃりゃ、この人は透明人間かいな?

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 散策を終えてホテルに戻る手前の道。ちょっと雨模様でしっとりと濡れた石畳がなんともいえない味わいをかもし出していた。

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 宿泊したホテル・ボルンは16世紀の宮殿を改造したプチホテル。スペインの宮殿などの特徴的な中庭(パティオ)もしっかりと残されており、カンフォタブルなホテルだった。チェントロに位置し、しかも一泊の料金が何と朝食付きで50ユーロとリーズナブル。お薦めの宿ですよ。

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マヨルカ島1 地中海の島

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 世界地図を開いてイスキア島から地中海のはるか西側に目を移していくと、イベリア半島の手前に一つの島を見つけることが出来る。それがマヨルカ島だ。9月末バルセロナから船に乗ってマヨルカを目指した。飛行機なら1時間もかからない距離だが、あえて船を選んだ。地中海の波音と海の香りを感じたかったからだった。夜11時に出発し、7時間の航海でたどり着いたマヨルカはまだ漆黒の闇の中だった。これが夏場なら朝日の中にそびえるカテドラルの雄姿が出迎えてくれるはず。カラルーニャ・ゴシックの傑作、マヨルカのカテドラルを見るために、私はこの島の土を踏んだ。

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 10時のオープンを待ってこの日一番で入場。奥行き121m、幅55m、高さ44mという壮大なスケールの大聖堂は、圧倒的な迫力。中央祭壇の天井から吊り下げられた天蓋飾りは、あのサグラダ・ファミリアの建築家・アントニ・ガウディの手によるものだ。

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 観光客の姿がこんなに小さく見える。

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 聖人が描かれたステンドグラスの透き通るような色が、たまらない。

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 上部の青と、聖人の衣服の緑、赤が鮮明に浮かび上がる。

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 かと思えば、こんな新しいデザインのステンドグラスも。

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 そして、まるで岩窟を思わせる新たに設置された祭壇も出来ていた。聞くと、ミゲル・バルセロという作家の作だという。後で調べてみたら、国連欧州本部会議場の丸天井を設計した建築家だった。意外性満点のカテドラルだ。

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イスキア島3

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 翌朝、アラゴン城の日の出を見ようと、早起きして港に向かった。その途中、空を見上げるとほぼ真ん丸の月が西の空に沈もうとしていた。前日が満月だったのでこの月は十六夜の月。そんなきれいな月を地中海の島で見ることが出来た。

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 あちこちに灰色の雲があったけど、夜明けの模様はゆっくりと見ることが出来た。波打つ水面に揺れるオレンジが美しい。

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 こちらが昼のアラゴン城。ちょっと角度が違うとはいえ、同じ対象でも背景の光によってこんなにも違う姿を見ることが出来るのが面白い。

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 イスキア島の最高峰は788mのエポメア山。フォーリオ地区からのものだが、島周辺のどこからでもよく見ることが出来る。

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 そのエポメア山を隣りの島・プロチダ島から見ると、こんな風に少し傾いた形で見える。この地区からの夕陽は何度見ても感動的だ。

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 イスキアからナポリへの船から、プロチダ島のコリチェッラ地区の街並みが見渡せる。この島は「イル・ポスティーノ」という映画のロケ地となったことで知られるが、個人的にもとても好きな島の一つだ。

 イスキア島は保養地なので、ここのホテルではハーフ・ペンシオーネという制度があった。これは簡単に言えば一泊二食付の予約ができるもので、日本の旅館のような感じ。ヨーロッパではあまり多くはないと思う。宿泊先のホテルレストランで結構安く夕食が提供され、内容もちゃんとコース一式が出される。少々酔っても自分の部屋に直行できるということで、たっぷりとワインを楽しんだ次第でした。

 

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イスキア島2

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 アラゴン城を下りた後、今度は島の西端にあるフォーリオ地区を目指した。海辺に建つ教会とその背後に沈む夕陽を見るためだ。バスで約30分、なかなかにぎやかな街に着いて、教会の場所を雑貨屋のおじさんに聞いてみた。「サンタ・マリア教会はどこですか?」。これが大きな間違いだった。「サンタ・マリア教会は、あんたの横の教会だってそうだし、その向こうの教会だってそうだよ。あんたはサンタ・マリア・何教会に行きたいんだね?」そう、お気づきのようにサンタ・マリアと名付けられた教会は数え切れないくらいある。ヴェネツイアのサルーテ教会、フラーリ教会、ダヴィンチの最後の晩餐のあるミラノのグラツィエ教会、フィレンツェのデル・フィオーレ教会(ドゥオモ)、ローマのポポロ教会・・・・すべて頭にサンタ・マリアが付く。この街にも3つのサンタ・マリア教会があるという。私の目指したのは「サンタ・マリア・ソッコルソ教会」。

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 この教会は島西端のフォーリオ地区の岬の突端に建てられている。形は現代風なのだが、実は16世紀の建立だという。教会の真後ろの方角に太陽がゆっくりと沈んで行く。

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 海も黄金色に染まる。

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 教会の横にある十字架の塔は、教会が建つ前までは航海の際の目印として使われたのだという。

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 その十字架の横で、地元の人たちも沈みゆく夕陽を眺めていた。ここで夕陽を見るのが日課になっているという人もいた。

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 そして、夕陽が沈んだ後には夜の闇に支配される直前の深いブルーの世界が、教会を包み込んだ。赤から青へ、これほどに劇的な自然のドラマを見せてもらったうれしさに、この夜はワインの量がいつもよりかなり多くなってしまった。

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イスキア島1

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 ほんの一瞬だけど、これはモンサンミッシェルかな?とは思いませんか?もちろん違いますが、こんな城塞のある島、イスキア島を紹介しましょう。

 ナポリ湾にある主な島のうちで最も大きいのがこのイスキア島。周囲35km、温泉が湧き、古代ローマ時代にはアウグストゥスが所有していたという古い歴史を持つ島だ。その東端に突き出した小島の城塞がこのアラゴン城。本島から離れた300mを橋で繋いである。紀元前5世紀に基礎が築かれたという。

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 私はナポリからプロチダ島経由でイスキアに向かった。プロチダからでもこの島はよく見える。左の緑の島がアラゴン城のある小島だ。

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 島に到着後すぐにアラゴン城に向かった。城の高さは200mあるが、エレベーターが設置されており、一気に頂上まで上ることが出来る。何といっても一番の見所は360度に広がるナポリ湾と本島の眺めだ。対岸のイスキア・ポンテの街並みがこんなにすっぽりと視界に納まってしまう。

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 イスキア・ポンテ地区の北側にあたるペスカトーリ海岸付近。この辺から逆にこのアラゴン城を眺めてもなかなかの眺めを実感できる。

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 城塞内にあるカフェでエスプレッソを飲みながら一休み。カメリエーレに聞くと、一番手前に見える島はヴィヴァッラ島だという。そんな島があったっけ?と地図を見たら、その島はプロチダ島の南側にある無人島だった。左奥にかすかに見える街並みはナポリの外れにあるポッツオーリ地区。風も穏やかで、時間を忘れてしまうひと時だった。

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パエストゥム 古代ギリシャ建築

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 ここはギリシャ?と一瞬思ってしまうような、パルテノン神殿にも匹敵するほどのギリシャ式建築の粋が、アマルフィの近くに存在する。それがパエストゥムだ。紀元前6世紀に古代ギリシャの殖民都市シバリによって建築されたもの。世界遺産にも登録されている。ここには大きな2つの神殿があるが、こちらはネプチューン神殿。

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 正面ファザードは6本の円柱で構成され、側面には14本の円柱が立っている。夕陽に近づいてくると柱はオレンジに染まり始めた。

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 この柱が2500年も前から立っているということに、ちょっと感動。

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 南のネプチューン神殿から北のケレス神殿に行く途中には、市場、集会所、劇場などの跡が続いている。地下神殿跡を見つめる女性の姿も。

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 フォロと呼ばれる遺跡空間の中央部分。この遺跡は18世紀半ばのブルボン王朝統治時代に発見され、20世紀になってから本格的に発掘されたという。

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 北側にあるケレス神殿。別名アテナ神殿とも呼ばれ、女神アテナを祀る神殿として建築された。こちらのほうが少し小さめな建物になっている。

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 本当は神殿の日没を見たかったのだが、遺跡の開門時間がこの時期は日没前に設定されており、アマルフィに帰るバス時間も正確にはわからなかったので、早めに帰路に着いた。アマルフィからだと、バスでサレルノに行き、そこで電車に乗り換えて約40分。パエストゥムの電車駅は無人駅なので、サレルノで往復切符を買って乗車した。バスもサレルノ発着は駅前ではなく、数百m離れた場所の停留所。しかも到着時の停留所と乗車する時の停留所は通り2つほど離れていたので、要注意だった。

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ポジターノ2 アマルフィ海岸

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 高台に戻り、もう一度町を俯瞰してみた。手前右下の教会はサンタ・マリア・アッスンタ教会。マヨルカ焼のクーポラはアマルフィのドゥオモと同じだ。ここも9-11世紀には繁栄を誇ったアマルフィ共和国の一部だった。

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 密集した家々を望遠レンズでアップしてみると、こんなに隙間なく並んでいる。

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 アマルフィでバスに乗ったとき、運転手に「ポジターノで降ろしてね」と声を掛けたら、前の席のご婦人が「私が教えてあげるわ」とにっこり。彼女は道すがらいくつかの見所を案内してくれたが、最も印象的だったのが、画面左側で海を向くこのマリアの姿をした岩石だ。「このカーブを曲がるとマリアが現れるわよ。私たちは天然のマリア(Maria Naturale)と呼んでいるの」と教えてくれた。マリアはとても神々しく立ち現れた。

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 帰り道、こんどはシルエットではなく夕陽を浴びて黄金色に輝くマリアに出会った。ただ、私たち日本人にはマリア様というより観音様といったほうがしっくりくるお姿に見えるんだけど・・・。

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 高台の展望所にはこんな人間と犬たちの像も展示してあった。人間像はそのポーズから見て牧羊神(ファウヌス)像のようだ。

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 ソレント付近では豪華客船が地中海を悠々と航海していた。海の濃いブルーに白い客船が良く似合うなあ。

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ポジターノ1  アマルフィ海岸

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 ポジターノはアマルフィからSITA社のバスで約40分ソレント方面に走れば到着する高級リゾート地だ。高台の停留所で下車するとすぐこのような風景が目に飛び込んでくる。

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 海岸に下りてゆく途中の道はご覧のようなアーケードになっており、みやげ物店もずらりと並ぶ。

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 砂浜まで下りてきて見上げた家並み。急勾配の坂に隙間なく並ぶ家はちょっと壮観。本当によくまあこんなに家を建てたものだ。

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 浜にはボートが配置され、左端のところからはカプリ島などへの観光船が就航している。

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 そのカプリ島が遥か彼方にうっすらと見えている。

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 町の土産物店の壁に大きなリボンが提げてあった。これはイタリアでは子供が生まれたことを祝って飾られるリボンだ。ピンクなので女の子の誕生だ。おじいちゃんになった店のご主人、心なしか表情がほころんでいた。

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ナポリ  サンタルチアの眺め

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 明けましておめでとうございます。さて、新春第一回目はナポリの風景にしました。世界三大夜景といわれるのは、香港、ナポリ、函館だそうですが、日本でそのうち最も見る機会の少ないのはナポリでしょう。

 ナポリは決して治安が良いとはいえない場所なので、夜景を見るポイントを考えてホテルを予約した。サンタルチア港を見下ろして、海岸線が一望できる夜景の美しい場所がどの辺かを検討した結果、ポジリポ地区の高台がベターだろうと思い、この地区にある「ホテル・パラディーソ」を予約した。コンシェルジュに聞いてみると、ホテルから400m位の場所にある小さな公園が良いとの話。さっそく出かけてみた。まさにこの小公園は絶景ポイントだった。サンタルチアの入江のカーブ、丘陵に広がる街並み、メルジェリーナ港に停泊する船の列などが、見事に見晴らすことが出来た。

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 サンタルチアの突端にあるのが卵城。といっても卵のような丸い形をしているわけではなく、城の基礎に埋め込まれた卵がこわれると町も滅びるという伝説に由来する名前なのだという。入場無料で、ナポリ湾をくまなく見通せる城だ。

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 ここから街並みを見ると、ヴォメロの丘の頂上にあるサン・マルティーノ美術館が右上にそびえる風景を眺められる。

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 東の方角に雄大な姿を見せるのがヴェスビオ火山。紀元79年、この山の噴火でポンペイの町が一瞬にして火山灰の下に埋もれてしまった。

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 翌日ナポリの王宮近くのプレシビート広場付近からヴェスビオを見たら、山と同じような形の雲が盛り上がり、壮大な風景を見せてくれた。

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 もう一度、ナポリ湾の夜景を。写真を撮っていたら若いカップルが近づいてきて「どこから来たんだい」「ナポリはいいだろう」などと話しかけてきた。ちょっとした会話の後、撮影に集中していたらカップルはいつの間にか静かになった。ふと振り向いたら、カップルはしっかりキスシーンを展開中。あ~あ。

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