« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月

バルセロナ街歩き2 ピカソ・ミロ

     P1019970

 バルセロナ旧市街の中心地カテドラルのすぐ北側に、カタルーニャ建築協会の建物がある。その壁にはこんなかわいらしい絵が描かれている。実はこの絵はピカソの作品。しかも先日紹介したメルセの祭りに登場する巨大人形と人間の塔をイラスト化したものだ。

 ピカソはスペイン南部のマラガの生まれだが、絵画教師だった父の移転に伴って14歳のときにバルセロナに移った。以来23歳でパリに出るまでここに滞在し、才能の芽を育んでいくことになる。

P1019968_4

 こちらは西側の壁。民族の踊りサルダーナを描いている。まさにカタルーニャを愛するピカソの面目躍如といったところだ。

P1010470_2

 建築協会から西へ歩いていくと、一番の大通りランブラス通りに出る。ここは両側に街路樹が立ち並び、数々の露店が店を出して、一日中人通りが絶えない。

P1010420_2

 そのランブラス通りの真ん中に大きな円の絵がある。こちらもバルセロナが生んだ天才ミロのものだ。ふんわりした抽象の輪は、バルセロナ市民の憩いの場所でもある。

P1011094

 ランブラス通りのミロのモザイクからボクエリア通りに入って150mほど進むと、右にアヴィニョー通りという道がある。この道の突き当たりにあるメルセ教会のかどにピカソは住んでいた。パリに渡ってから描いた作品「アヴィニヨンの娘たち」のタイトル名は、フランスにある地名「アヴィニヨン」ではなく、ここの通りの名称から取られたものだ。

P1011096

 フォービズムの幕開けを告げたあの絵画のような、強烈な女性に出会えないかなと、かすかな期待を持って通りを歩いてみたけど、、、、。しかし、何か深い魂のかけらが宿っているような雰囲気だけは感じる通りだった。幼少期の彼の作品に出会えるピカソ美術館も同じ旧市街にある。祭りの初日に行ったら、その日は無料観覧日になっていた。

P1011153

 もう一つピカソゆかりの場所がある。「4GATS」。4匹の猫という名前のレストランは先ほどの建築協会の建物から真北に150mほど行ったところにある。1897年に開店、文化人の集う刺激的な場所として盛況を博した。ピカソも開店翌年からここに通い始め、初めての個展もここが会場となった。

P1011146

 店内はピカソに関する記事や写真などが飾られ、落ち着いた雰囲気。食欲がなかったのでオニオンスープを頼んだのだが、とろりとしていておいしかった。店は一旦閉店したのだが、1981年にピカソ生誕100年を記念して再開したのだという。

P9264184

 ミロのモニュメントをもう一つ。旧市街から離れてスペイン広場のすぐ北側にあるミロ公園に、巨大なモニュメントが立っている。「鳥と女」と題されたこの作品は、とにかく大きい。横に座る女性の服も、なぜかミロのようなデザインだった。ここから50番バスに乗って丘を登るとモンジュイックにあるミロ美術館に行くことが出来る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バルセロナ街歩き1 コロンブスの塔

P1011661_2

 バルセロナオリンピックの会場となったモンジュイックの丘に上ると、一人の人物の像が空中にくっきりと姿を見せる。それがコロンブスの塔だ。コロンブスはイタリア・ジェノヴァの出身だがスペインのイサベラ女王の援助を受けて1492年にアメリカ新大陸到達を達成し、その報告をこのバルセロナで行った。

P1011628

 ただ、この塔の完成は1888年、バルセロナ万博開催の年だった。高さ60m、右手で新大陸の方向を指している。私が最初にバルセロナに入ったのは空港からだったが、マヨルカ島からの帰りはこの塔のあるポルトベイに入港した。そのときはちょうど日没直前だったので、こんな美しい光景に出会うことが出来た。

P1011637

 この塔の基底部分には女神?が舞い踊るような像も彫刻されている。そのシルエットがまた面白い。

P9274388

 真っ赤な夕陽に包まれたシルエット。

P9274392

 ただ、コロンブスも昼見るとかなり汚れているようで・・・

P9274465

 コロンブスの塔のある港から旧市街のライエタナ通りをすこし北上し、カタルーニャ音楽堂のすぐ横にある建物・ヴェレロス組合の壁に、すばらしい壁画が描かれている。18世紀の絵だというが、こげ茶色の壁面に金色に輝く像と装飾がなされている。

P9274468

 わずかにオリエント風な匂いも持った像は、どこか観音様をも連想させる。この通りは前回掲載したメルセの祭りの行列も行進した通り。こんな壁画が旧市街の目抜き通りにあるのがうれしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

メルセの祭り4

P9274395

 メルセの祭りの最終回は「人間の塔」のイベント。これもカテドラル前広場で行われた。簡単に言うと、人間ピラミッド。年配の人から子供まで一緒になってピラミッドを作り上げる。表情は真剣そのものだ。

P9274394

 次第に高くなって行く。中央の少女の表情がいい。

P1011121

 こちらのチームはかなり複雑な陣形になっていた。ここまで込み入ってくると、落っこちないか不安な感じ。

P1011134

 でも、見事にピラミッドが完成!

P1011125

 こちらのチームもきれいに形が出来上がった。後にそびえるカテドラルと調和して、カタルーニャのなごやかな空気がとても心地よかった。

P9274399

 赤チームの可憐な女性。写真を撮らせてもらった後、「グラシアス」と挨拶したら、にっこりと微笑んでくれた。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

メルセの祭り3 

アクセス数3万回突破!

 きょう2月17日、このブログへのアクセス数が3万回を突破しました。ブログスタートは2年前の5月。1万回突破は昨年の4月でしたので、この10か月で2万回のアクセスがあったことになります。かなり自分勝手な内容ですし、掲載場所も気ままに思いつくままに転々としていますが、それにもめげず訪問していただいた皆様に心から感謝です。今後ともよろしくお願いいたします。

P1011143

  祭りの最終日にはサルダーナのコンクールがあった。サルダーナとは、カタルーニャに古くから伝わるダンスで、男女が輪になって踊る民族舞踊だ。カテドラル前広場一杯に広がって楽しそうに踊る姿は、みなとても幸せそうだ。

P9274422

 フランコ政権時代は、バルセロナの位置するカタルーニャは弾圧されていたが、この踊りは民族団結の象徴として踊り継がれてきたという。そんな歴史もさることながら、ステップを踏む足元の軽やかさ、弧を描くシルエットの優雅さが、とても印象的だった。

P9274424

 何はともあれ、踊るカタルーニャ女性たちの晴れやかな表情をどうぞ。まずは紺チームの女性。

P9274460

 次は白チーム。

P9274451

 最も明るかった黄色チームのリーダー。

P9274457

 最後は黒チーム。サルダーナは通常は毎週日曜日の昼にカテドラル前で行われる。観光客でも誰でも参加OKだそうだけど、意外にステップは難しそう。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

メルセの祭り2

P1019975

 祭りのメイン行事の一つは巨大人形の行列だ。主会場となるサン・ジャウマ広場に行こうとカテドラル付近を歩いていると、大きな爆竹のような音が聞こえた。広場入口に着くと、広場は煙に包まれ、市民たちで埋め尽くされていた。

P1019998

 市庁舎前には巨大人形(ヒガンテス)が勢ぞろい。当たり前だけど、顔立ちもみなスパニッシュ風。

P10100291

 広場の2つの角に並んだ人形は身長およそ4mといったところか?肩車の子供がこんなに小さく見える。

P1010040

 後に回ってシルエットを見たら、こんな感じに・・・

P1019992

 こちらは中世の王と王妃のカップルのようだ。

P1010006

 人形が街頭行進を始めた。中にはサグラダファミリアの塔の先端にある飾りの顔をした人形もあり、市民たちは大喜びで祭りを楽しんでいた。

P9243677

 広場内でも人形たちは輪を作ったりカップルでダンスを披露。実はこの中に人間が入って人形を動かすのだが、なにせ大きいので、ダンスをさせるのでもかなりの重労働のよう。

P92436931

 歴史的な街並みをゆったりと歩く巨大人形たちの行進は、結構優雅。しかしこれを見る人たちで埋め尽くされた街頭は、立錐の余地もなく、行進が一段落つくまでは全く動けないままラッシュに耐える状態だった。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

メルセの祭り1 バルセロナ

P9274337

 昨年のバルセロナでは、街一番の祭り「fiesta de la merce」に遭遇した。その模様を紹介しよう。この祭りはバルセロナの守護聖人メルセの祭りで、9月24日を中心として前後1週間ほどいろいろな行事が展開される。まずはカテドラル横に特設されたステージで行われていたコンサート。歌手の名前は不明だが、透き通ったきれいな声の持ち主だった。

P9274290

 こちらはドラゴンや豚の怪獣?による行列。

P9274292

 この女性は堂々と豚の怪物の前に出て、記念写真。着ているTシャツの模様もどうやら怪物風で・・・

P9274296

 突然爆音がして振り返ると、爆竹と火花がはじけ出した!

P9274299

 近づいたら、もう一回爆音。すぐ近くでこんな火花が散っていた。

P9274294

 カテドラル近くの繁華街を通行止めにしての、かなり派手派手な行列が延々と続く。

P9274332_2

 その後に行ったのがこのコンサート。祭り期間中は、バルセロナは喧騒の真っ只中。その熱気に圧倒されっぱなしだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マヨルカ島4 地中海の島

P1011578

 いよいよバルセロナへ帰る日。船の切符売り場では乗船予定の人間が、私とドイツ人の若者2人組しか見当たらない。本当にここでいいのかな?と不安になるくらい。出発予定の30分前になって職員が我々3人を呼び「タクシーに乗って」という。どういうこと?「船の出発場所はここじゃないから」。そんなやり取りの後、タクシーで5分も走って別の港に到着。運転手が「あの船だね」と、大きな船の近くに止めようとした。でも、船に書いてある会社名が我々の購入した会社名と違う。「ちがうんじゃない?」と指摘して、ようやく目的の船まで到着した。船の場所に行ってみて初めて、待合所の人間が少ない理由がわかった。ほとんどの乗客がクルマごと乗船するフェリー利用の客だったのだ。

P1011585

 船が港を離れ、マヨルカのカテドラルが遠ざかって行く。この聖堂は何世紀もの間街のランドマークとして限りない人を出迎え、また見送ってきたのだろう。

P1011603

 我々の船の後を追うように別のフェリーが浮かぶ。海は地中海ブルー。

P1011600

 真夏のような入道雲とヨット群。すっかりリゾート気分。

P1011616

 約7時間の航海で、ようやくバルセロナの大地が見えてきた。

P1011614

 夕陽が空をピンクに染めている。

P1011625

 ようやくバルセロナに到着。高いビルのある海岸付近はバルセロナ五輪のときに選手村として使われた地区。今はモダンなウオーターフロントになっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マヨルカ島3 地中海の島

P1011535_3

 この日の夜はカテドラルのライトアップを見に出かけた。

P1011507

 夕方ようやく雨も上がり、ちょうど夕陽がファザードに当たって、壮麗な建築がオレンジに染まったところだった。

P1011509

 向かい側のアムルダイナ宮殿はシルエットに。

P1011522

 日が沈みきるとカテドラルがライトアップされ、青白いファザードが闇に浮かび上がった。

P1011538

 全体像を眺めるために海側に移動。10分ほど歩いて振り返ったら、こんな風に輝きを増したカテドラルが、暗い空間にすっくと立ち上がっていた。このカテドラルが常に市民の精神的な支えとなってきた意味が、少しはわかるような気がした。

P1011513

 帰りがけに見かけた市庁舎も見事にライトアップされていた。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »