フェニーチェ劇場2
数年前の1月29日午後9時、フェニーチェ劇場の前に立った。1996年の1月29日午後9時、この劇場は心ない電気工事業者の放火によって、まさにその時間に炎に包まれていた。車の通れないヴェネツィアの道路、水上から消防船による消火作業は困難を極めたであろうことは容易に想像できる。
気温3度。吐く息が白い。この日の劇場は、プッチーニのオペラ「La Rondine」が上演されていた。その時間はちょうど幕間の休憩時間だったようで、観客の一部は玄関に出て談笑する姿も見られた。正面上部に吊り下げられたエンブレムはフェニーチェ(不死鳥)を象っている。
暗くてちょっとわかりにくいが、玄関にはユーロ、イタリアの旗と同時にヴェネツィア共和国時代の国旗も掲揚されている。この劇場が共和国時代から連綿とオペラの歴史を引き継いできた証しとも見える。傍らには階段に腰を下ろして何事か語り合う少女たちの姿も。
遠くから鐘楼の鐘が聞こえてくる。サンマルコの鐘楼だろうか。星が瞬く夜、平穏さ。日常の静けさの中にいられることの素晴らしさ。先人の創り出したドラマに酔いしれる一時を持てる喜び。フェニーチェの惨劇の歴史を思い起こさせる夜だけに、一層その有難さを実感する夜だった。
ただ、帰り道、思いがけぬ“事件”に出会った。サンマルコ聖堂が燃えている!
と思ったのは勘違いで、実はこの日はまだカーニバルの最中。祭りの一環でサンマルコを赤くライトアップしていたのだった。ちょっとビックリのライティング。
今週後半からイタリアに出かけます。そのためブログは5月下旬までお休みします。申し訳ありません。帰国後は新しいイタリアの風景等をお届けできると思います。よろしくお願いします。ただ、アイスランドの噴火の影響で飛行機がちゃんと飛んでくれるかどうかが心配ですが・・・。 ひとまずは Arrivederci!
| 固定リンク
「VENEZIAの風景」カテゴリの記事
- 「インフェルノ」下 ラングドン教授の行きついた場所は?ーヴェネツィア、イスタンブール編(2014.04.15)
- ヴェネツィアの意外・不思議な風景(2014.04.01)
- ヴェネツィア・夜のショウウインドー(2014.03.25)
- サルーテ教会に沈む夕陽(2014.03.21)
- 夜明け前の海岸散歩ーサンマルコ、スキアヴォーニ(2014.03.04)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
いってらっしゃいませ♪
イタリアいいですね~!
また、ステキなお写真を楽しみにしています♪
気をつけて楽しんできてください!
投稿: がーこ | 2010年4月19日 (月) 02時19分