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トリノ 歴史的名画のポスターと夕暮れの街

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 映画博物館の中に入ると、目につくのは懐かしの名画のポスターだ。チャップリンの「モダンタイムス」(1936年)は、高度産業社会下で人間が機械の一部品のように使い捨てられ、尊厳が失われてゆく様をシニカルに描いた名作。この映画で初めてチャップリンの肉声がスクリーンから発せられた。

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 永遠の名作「カサブランカ」(1942年)。モロッコの都市カサブランカでの運命的な出会いと別れを、ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンの共演で描いた。アカデミー作品賞を受賞。ここでハンフリー・ボガードが使ったキザなセリフ「君の瞳に乾杯」はあまりにも有名だ。

 また、「昨夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていないね」「今夜会ってくれる?」「そんな先のことはわからない」という会話も、結構はやった記憶がある。(実は私も一度試しに使ってみたことがあります・・・)

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 「自転車泥棒」(1948年)はイタリア映画界の巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督の代表作の一つ。第二次世界大戦後のローマを舞台に、貧困の現状と親子の愛情を見事に表現した。アカデミー外国映画賞受賞。この頃のポスターはほとんどイラストだったようだ。

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 ミュージカルも一つ。「雨に唄えば」(1952年)。ジーン・ケリー主演の楽しさいっぱいの映画。タイトル曲「シンギング イン ザ レイン」は今でも友人がカラオケで歌っている。

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 「ふたりの女」(1960年)。これで主演を演じたソフィア・ローレンがアカデミー主演女優賞を獲得し、世界のトップスターに躍り出た記念碑的作品。この時ソフィアは26歳。はつらつとした体当たりの演技が印象的だ。前回掲載した映画博物館前の写真は、この時のものかも。ポスターを見て、主役より監督の名前のほうが大きいことに気付いた。デ・シーカ監督はやっぱり巨匠だったんだな、と改めて感心。

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 館内の一室がこんな状態に。これは映画の1シーンを再現したもの。確かマカロニウエスタンの一場面だったような・・・。

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 博物館の上にある展望台で街を眺めた。アルプスに抱かれた街が暮れなずんで行く。手前は王宮の建物だ。

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 西側にはモン・ヴィーゾのピラミッド状の頂上が飛び出ている。

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 雲が多かったが、頂上は見ることが出来た。

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 博物館近くの大通り。整然とした雰囲気がわかる。

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 建物のライトアップも始まった。手前は国立図書館?

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 博物館の建物モーレ・アントネッリアーナを夜見ると、こんなすっきりとした姿で闇に浮かび上がっている。

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 館内には2つの大きなスクリーンがあり、名画の一部などを常時上映していた。飛行機のビジネスクラスのようなリグライニング付きの座席があり、そこにゆったりと座ってイヤフォンで音楽を聴きながら画面を見ていた。

 いくつもの映画の場面が次々と現れて、オムニバスなのかなと思っていたら、そのうちようやく意味がわかった。様々な名画に登場したダンスの場面をつなぎ合わせて見せてくれていたのだ。幸せそうに、あるいは別れを控えたカップルの苦悶のダンス、さらには初めての愛を予感させる喜びのダンスなど、さまざまな人生の展開を思わせるダンスの場面集。「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストで様々なキスシーンをつなぎ合わせたフィルムが映し出されるが、それをも思い出しながら、いつの間にかどっぷりと映画の世界に浸ってしまっていた。

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