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キュビズム・黒い聖母の家、現代建築

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 プラハには伝統的な建物だけでなく、世界でも珍しい建築様式のものを目にすることが出来る。例えばこんな超現代的なビル。ダンシングビルと呼ばれる。ダンスをしているような姿に見えることからそう名付けられたそうだが、一見すると、地震で破壊されたようにも見えてしまう。

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 また、世界でもここだけというキュビズムの建築も存在する。20世紀、新しい芸術運動としてブームとなり、絵画の世界ではピカソやブラックなどによって一大センセーションを巻き起こしたが、建築分野でそれが実践されたのはチェコだけだった。代表的なものの一つが市民会館の近くにある黒い聖母の家。ヨゼフ・ゴチャールによって完成したのが1912年、市民会館完成の翌年だ。

 外観はそれほど奇異な感じは受けないが、よく見ると異なった大きな箱を重ねたような造りで、斜めのラインを立体的に組み合わせて独特の姿を形成している。

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 建物の名称は、キュビズムとは無関係で、北側角に飾られている黒い聖母に由来している。

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 この建物で最もインパクトがあるのが、キュビズム博物館になっている上階に昇る階段のフォルムだ。

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 下から見上げると、緩やかな弧を描くような曲線だが、

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 上から見下ろすと、龍が荒々しく体を渦巻状にして迫ってくるかのような迫力が感じられる。

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 そんな変幻自在な形の面白さを堪能することが出来た。

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 一階ではキュビズムの日用品を売っていた。これはコーヒーカップセット。

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 角ばった灰皿。

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 宝石箱。この建物の2階にはグランドカフェ・オルエントというカフェも営業している。

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 とてもわかりやすいキュビズムの建物としては、プラハ南部・ヴィシェフラド地区にあるリプシナ通りの邸宅がある。これも1912-13年の建築。幾何学的構成の具合はこちらの方がよくわかる。

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 ちょうどここに住んでいる人が買い物か何かから帰ってくるところだった。

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 そして、この現代建築。ヴルタヴァ川岸、イラーセク橋のたもとに建つダンシングビルは、1992-96年に保険会社ビルとして造られた。最上階には高級レストランも入っているという。

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 ちょっと川の方を見ていて、こちらに目を戻したら、トラムが通り過ぎようとしており、一瞬この車両がビルにぶつかってゆがんだのでは、という錯覚にとらわれた。建築時にもかなり議論となったようだが、今でも街に完全になじんでいるかどうかは、論議の分かれるところだろう。

 

 こうした近代建築だけでなく、バロック、ゴシックも含めた建築群で埋め尽くされたプラハの街について、プラハ出身の詩人ライナー・マリア・リルケは「建築という巨大な抒情詩の街」と評している。

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