プラハ旧市街地で中世の夜を味わう

プラハの街並みにはどこか中世の香りが漂う。まして、細い三日月の昇る夜はより一層濃厚に中世を感じてしまいそうだ。そんな空間を求めて夜の街に出かけた。

市民会館のある共和国広場に出ると、ホテル・ゴールデン・ストーンのビルが早くからライトアップを始めた。

そのビルの西側奥には旧市街広場にそびえるティーン教会の尖塔がシルエットとなって小さく見えている。

ヴァーツラフ広場に通じる通りもうっすらと夕暮れの装いだ。丸い街灯が良い雰囲気。

でも、市民会館は屋根の部分が少しポッと明るくなったくらいで、全体的には暗いまま。今日はライトアップはないようだ。

ホテル側の通り上空は美しいブルーに染まり出している。

市民会館隣の火薬塔も、ライトアップはなさそう。それで、ここでの撮影は諦めて、旧市街広場に向かう。

ホテルパジーシュ横では、見事にアズーリに染まった空に出会えた。

広場の裏側に来た時、ちょうどティーン教会の尖塔とほぼ同じ高さに三日月が輝いていた。こんな光景を、何世紀も前のチェコ人たちも見ていたのだろう。

広場に入って、表側から見たティーン教会。中央の壁面にはマリア像が白く輝いている。

西側にはミクラーシュ教会。

その教会と競い合うようにヤン・フス像が、今しがたすっくと立ち上がったばかりのように凛々しく前を向いている。まさにここは15世紀の世界。

向かい側に建つ旧市庁舎を包むかのように、ちょうど薄雲がたなびいて、嵐の前の静けさ、といった風情になった。

この広場には何度も来たのに、名物の時計を撮っていなかったことに気付いて、1枚だけ。

カレル橋側からの旧市街広場入口付近で、市庁舎、ティーン教会の両方が1枚の写真に収まる定番ポイントでシャッターを押した。名残惜しさに、ここの前にあった出店でホットワインを買い、いつまでもこの光景を見つめ続けていた、この夜広場に居たたった一人の日本人が私だった。
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