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シャガールの天井画 実は天井にもパリの風景が広がっていた

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階段を上ってたどり着いたホールに入ろうとすると、ドアが開かない。「どうして?」。係員が近づいてきて「今舞台を使用中なので、30分後に開ける」とのこと。ホワイエ周辺に戻ったりしながら時間をつぶし、改めてホールへ。

 今度はドアを開けてくれたが、1つのボックス席だけの開放となり、10数人の見学客はすし詰め状態となってしまいました。押し合い寸前ながらどうにか立ち位置を決めて上を見上げると、シャガールの天井画がどーんと目に飛び込んできます。

この天井画は1964年、時の文化大臣アンドレ・マルローがシャガールに依頼して製作されたもの。つまり、この絵はオペラ座完成から89年後に取り付けられたものです。タイトルは「夢の花束」

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 中心部に吊り下げられているシャンデリアは、重さ7トン、金メッキのブロンズとクリスタルで造られています。贅沢!

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   絵画部分を詳し目に見てみましょう。シャガールは絵画全体を5つの色に区分して、各区画に著名な音楽家とその作品の様子を描きこみ、さらにパリの代表的な風景をちりばめました。この赤の区画はラヴェルとストラヴィンスキーの区画です。

 ただ、クラシックには全く疎いので、絵を見ても何の音楽の様子を描いているのかは、私にはわかりません。詳しい方はどうぞ独自に解明してください。ただ、風景だけは私にもわかります。真ん中にエッフェル塔がそびえていますね。左下はパンテオンかも。

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 青の区画はムソルグスキーとモーツアルト。左端に半分だけ見えるのが魔笛でしょうか。シャガールらしく女性たちが空を飛んでいます。

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 白の区画。赤い建物はまさにオペラ座ですね。その上空をタイトル通りに花束を持った天使が飛んでいます。ここはラモーとドビュッシーの区画です。

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 緑の区画はベルリオーズとワーグナー。中心に凱旋門、その後ろにコンコルド広場が広がっています。

 もう一つ、黄色のチャイコフスキーとアダンの区画がありますが、狭い席で移動できず、シャンデリアに隠れて見ることが出来ませんでした。

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 シャガールはこの天井画の完成式で「この場所にちょうど鏡を置いたように、下の舞台で俳優や音楽家が創り出す盛り沢山の夢を映し出したいと思った」と語っています。こうして、半世紀経ってもシャガールの夢の花束は、優雅に観客の頭上で舞い続けています。

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 客席は5層に分かれ重厚な趣に満ち溢れています。

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 舞台では、この日の夜に行われるバレエ公演の準備最中です。

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 天井画近くにはブロンズの彫刻も華やかに据え付けられてありました。

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 帰りがけに寄った売店には、トゥーシューズが今にも踊り出しそう。

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 こちらは違う種類の靴ですね。

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 バレリーナの格好をしたランプシェードも。

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 最後にエトワールの写真を。オペラ・ガルニエは新しくオペラ・バスチーユが出来たことによって、現在ではバレエ公演を中心とした劇場になっています。そのオペラ座バレエ団のトップとして活躍するのがエトワール(フランス語で星の意)です。現在オペラ座のバレリーナは154人ですが、エトワールの称号を与えられた人はわずか17人しかいません。

 この人はアニエス・ルテスチュ。バレエに詳しい友人に教えてもらいました。16歳でオペラ座バレエ団に入団、1993年にルドルフ・ヌレエフ演出の白鳥の湖でエトワールに任命されました。

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 エトワールを選任する芸術監督のブリジット・ルフェーブルによると「彼女は自分自身のリズムを持つ貴重な踊り手」とのこと。2年前に公開された映画「パリオペラ座のすべて」にも出演していたそうです。

今は衣装のデザインも手掛けているそうです。それにしても、美人ですねえ。

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