« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »

2012年4月

gubbioの町の中心コンソリ宮殿と中世の街並み

P4051045


 この町の中心に位置するのはコンソリ宮殿。高台のシニョーリア広場にある14世紀の建物で、光の当たる午前中のファザードは晴れやかなイメージがピッタリくる華やかさです。

P4051041


 その左端にある鐘楼には2500kgという大鐘が下がっています。その高さは約60m。

P4051048


 正面玄関の階段は、半円形の基礎部分に直線を組み合わせたユニークでゴージャスな形をしています。ここを昇る時はちょっぴり心が躍る感じがします。自由都市だった時代には、ここに執政官(コンソリ)の本部が置かれていました。

P4051051


 今は館内は市立の美術館になっています。壁にはフレスコ画も。

P4051052


 足が止まったのが、このピエタ像。亡くなったキリストを抱くマリアの像なので非常に悲しい場面なんですが、像のあまりの情けなさに、失礼ながら思わず笑ってしまいました。

P4051061


 上階に昇ると南に向かって開かれた展望テラスに出ます。

P4051056


 ここからの眺めは格別。中世の街並みが眼下に広がります。

P4051055


 毛織物組合のロッジアや聖フランチェスコ教会などが真下に見えます。

P4051063


 シニョーリア広場の全景はこんな風になっています。

P4051071


 そのまま町歩きに移りました。12~13世紀の城壁に囲まれた中心街は重厚な石の壁で出来ていました。

P4051104


 道はほとんどが坂道。それだけに、わずかに見える遠景がまた好奇心を刺激します。

P4051115


 石の大階段は時として若者の休憩場所になったりします。

P4061269


 石壁の陰影は歴史の襞のよう・・・。

P4076461


 夜も素晴らしい。死せるキリストの行進のあった夜なので、いつまでも人垣が絶えませんでした。

P4066189


 麓から見上げるコンソリ宮殿。やはり貫録十分ですね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

坂と丘の町グッビオの夜、そして霧の朝

P4051163


 グッビオは山岳地帯であるウンブリア州の北端に近いインジーノ山のふもとに開けた古い町。中世のたたずまいが街全体に感じられる静かな丘状都市です。それだけに、行くのはちょっと面倒。私はオルビエートから出発したのですが、同じ丘状都市であるオルビエートのホテルからバスでケーブルカー乗り場へ。ケーブルカーで丘の下の鉄道駅に、そこからフィレンツェ行きの電車に乗りオルテッロ・コルトーナ駅で乗り換え、ペルージャ駅へ。ここからグッビオ行きのバスの発着所であるパルティジャーノ広場に行き、そこからバスでグッビオへと、6回も、乗り物に乗ってようやく到着しました。

P1013368


 着いたのが夕方。早速町の中心広場・コンソリ宮殿のあるシニョーリア広場に向かいます。ちょうど夕陽が宮殿の背後に沈もうとしていました。

P1013319


 向かいの市庁舎は光を浴びています。今回の旅はこれから雨の日が続くのですが、この時はまだそれはわからず、夕陽を有難いとも思っていなかった時期です。

P1013370


 でも今思えば、もう雲は不穏な動きをしていましたね。

P4050974


 この日の月は12夜。かなり丸くなってきています。

P4076340


 夕食を終えて夜の町を散歩。石の街は格別の風情を持っていました。

P4076454


 それで、白黒バージョンで撮ってみました。

P4076456


 こうなると、どう見ても現代の町とは思えませんね。不思議な迷宮に迷い込んだ気持ちになりました。

P1013407


 翌朝、早起きしたのを幸いに、ベッドを抜け出しました。ホテルはバスの発着所でもあるクワランタ・マルティーリ広場のすぐ近くでした。この広場の名前は「40人の殉教者広場」という意味で、第二次世界大戦中にレジスタンス運動家達40人がドイツ軍に射殺されたことに由来するのだそうです。

 広場の一角に建つ聖フランチェスコ教会が、夜明け直前の空に映えています。この教会についてはまた後ほど紹介しましょう。

P1013408


 同広場の北側には17世紀の回廊があります。毛織物業組合が毛織物を日陰で干すために使っていた場所。リズミカルな柱が印象的。

P1013421


 そこから急な坂を上ってシニョーリア広場に向かいます(写真はかなり上ったところで撮ったもの)。

P1013427


 広場に行くためのエレベーターがあるのですが、さすがに早朝は閉まっていました。清掃業者の人に道を聞いて広場に到着。まだ誰もいません。

P1013453


 ここからの見晴らしを期待してきたのですが、見てみると、このような霧状態。残念!

P1013465


 東の空が明るくなり始めました。町の紋章でしょうか、このマークは町のあちこちで見かけました。

P1013468


 でも、他の場所は霧の中。

P1013479_7


 宮殿上空にも朝焼け雲がたなびいてきました。

P1013498


 さらにもう一段高いドゥオモのある場所まで昇ってきました。

P1013513


 でもやっぱり霧は晴れない。早朝の散歩はこれで切り上げ、ホテルに戻りましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

死せるキリストの行進(processione del cristo morto) グッビオの伝統行事

P4076218_2


 御無沙汰でした。久しぶりにブログを再開します。今回はこの4月6日、イタリア中部の町グッビオで行われた聖金曜日の伝統行事「死せるキリストの行進」の模様を紹介しましょう。

 グッビオはウンブリア州の山岳部にある小都市ですが、この聖金曜日(venerdi santo)の行事はとても荘厳な催しで、よく知られています。

P4076221


 4月6日夕方、行進のスタート地点となるサンタ・クローチェ・デッラ・フォーチェ教会に出向きました。もう既に多くの市民が集まり始めています。

P4076228001


 30分ほどのミサが行われました。祭壇正面には、まさに死せるキリスト像、その後ろには哀しみのマリア像が据えられています。

P4076244


 午後7時、ミサが終わり、キリスト像が教会から外に持ち出されます。

P4076260


 続いてマリア像も教会前広場に出てきました。像を運ぶ信者たちが取り囲みます。

P4076265


 行進のスタート。列に参加する少年も真剣な表情。

P4076270


 小さな少女達もロウソクを持って参加します。

P4076280001


 狭い道が続くので、広い場所で行進を見ようとサン・ドメニコ教会前広場に先回りしました。この街はこのように石造りの建物で埋め尽くされています。

P4076293


 行進がやってきました。頭巾をかぶった異様な格好ですが、信者会の人達です。

P4076306001


 キリスト像を載せた棺が到着します。

P4076314


 死せるキリスト。まさにドキっとするほど、生身の人間のような造りです。

P4076363


 行進は街の繁華街ガリバルディ通りに差しかかります。

P4076372


 中世のような街並みを行きすぎる行列は、まさに過去にタイムスリップしたかのように風景に溶け込んでいました。

P4076379001


 マリア像は宵闇の中で一際目立っています。

P4076388


 ダンテ通りの坂ではたいまつが灯され、一層幻想的なムード。

P4076431


 子供達も最後まで行進に加わっています。

P4076443


 街一番の広場、コンソリ宮殿前をマリア像が通ります。約3時間にわたる行進ももう終わりに近づきました。

P4076461


 行進が行き過ぎた後の通り。市民たちはいつまでも今日の模様を語り合っています。断続的に雨が降っていましたが、それを吹き飛ばすような熱気が街に溢れていました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »