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聖イグナチオ教会とドゥブロヴニクの夕陽

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 今日は聖イグナチオ教会に入ってみよう。ルジャ広場を南に進むと市場の立つグレンドゥリチェフ広場がある。その奥に大きな階段が見えてくる。

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 旧市街はほとんど坂なので沢山の階段があるが、大半は狭い幅の階段。しかしここの階段だけは堂々としたスケールだ。

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 私の泊まったソーベ(民宿)はイグナチオ教会の隣りだったので、ここは10回以上も上り下りした思い出の階段でもある。

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 上って行くと大きな屋根を持つ教会が見えてくる。これが聖イグナチオ教会だ。大聖堂より一段と高い場所にあり、ファザードも立派なので、最初はこちらが大聖堂かと思ってしまった。

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 1699年から1725年にかけて建造された、バロック様式の建物だ。ローマにある聖イグナチオ教会をモデルとして造られたとのこと。

 ローマの同教会やジェズ教会などのイエズス会系の教会は、免罪符の乱発などで権威を失墜し、宗教改革運動が活発化したことに対抗して、カトリックの権威回復を狙って豪華絢爛のバロック建築を推進した。

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 そうした流れをくんだ教会ということで、主祭壇の豪華さは目を見張るものがある。

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 スペインの画家ガエタナ・ガルシアによる天井画もまた、華麗に堂内を飾っている。

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 教会広場から階段下を見下ろすと、こんな風にカフェやレストランが路上に店を広げている。

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 ルジャ広場に戻ると、もう夕陽がだいぶ傾いて、時計塔をオレンジに染めていた。

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 そんな傾いた日光のお陰で、プラツァ通りには散策する人たちの長い影が伸び出している。

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 お母さんと子供のシルエット。

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 若い女性のカップル。

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 プロチェ門をくぐって旧市街の外に出ると、東側の海岸線がオレンジの世界に入っていた。

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 旧市街側は黄昏に包まれ、西の空が次第に夕べの装いを凝らして行く。

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 この街は街灯までもがしゃれている。

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 塔とのコラボレーション。

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 旧市街に戻ると、フランシスコ会修道院の鐘楼が、空に突き出してその姿を誇っているようだった。

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 暑かった一日もようやく暮れて、穏やかな時間に戻って行く。

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