ドゥブロヴニクの夜歩き下
ついに光り輝くプラツァ通りを独占した!
夕食後、一旦宿に引き返してベストを羽織って出直した。聖イグナチオ教会から降りる大階段でも、地元の若者たちが語らいの最中だった。
その階段の途中で、ネコと戯れる少女たちと会った。愛嬌たっぷりの少女と超美少女。2人で3匹の子猫を抱えていた。
よく見るとその足許には、親猫とさらに2匹の子猫。つい数日前に生まれたばかりだという。
写真を撮らせてもらったお礼を言って、プラツァ通りに。ああ、まだ人通りは途切れない。
でも、両側の建物と石畳と、照明を浴びて輝きを増している。ただ、通りの“独占”までには程遠いなあ。この写真の撮影時間は現地時間の午前0時25分。ドゥブロヴニクの夜は決して眠らないのだろうか。
こうなったら夜明け前を狙うしかない。宿に戻って仮眠をとろう。
といった訳で、翌朝夜明け前に起き出して、通りに出てみた。やった~!見事に無人の大通りが、あった!!!。と、よく見ると中央で手を振っている若者が・・・。
この若者が通り過ぎるのを待って撮った写真が今回冒頭のショット。時間は午前5時21分。「ドゥブロヴニクを見ずして、天国を語るなかれ」あの皮肉屋のバーナード・ショーがそう言った言葉は、まさに皮肉ではなく、心からの言葉だったのだと、この時理解したような気がした。
後ろを振り返る。東の時計塔の奥ではもう空が明るくなりかけてきた。
もう一度ピレ門側の無人の光景を。
また、振り返って時計塔を。ふんわりと浮かび上がっている。
聖ヴラホ教会も優しく見守ってくれているような。こんなに何度も前を向いたり後ろを振り返ったりしているオリエントの異邦人を、もし地元の人が見ていたらかなり挙動不審に思うだろうことは、間違いなしだった。
すっかり幸せな気分になった異邦人は、るんるん鼻唄を歌いながら帰途に着くのでした。
宿手前で空を見上げれば、朝はもうそこまで来ている。
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