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個性的な彫像もーヴィットリア・エマヌエーレ2世記念堂下

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 改めて記念堂(通称ヴィットリアーノ)そのものを見てみよう。ちょうどローマ市街の中心部高台にあるので、どこから見ても目立つ。サンピエトロ大聖堂のクーポラからもこのようにはっきりと見ることが出来る。

 1855年に着工、1911年に完成した、古代神殿を模した列柱回廊を持つ建物だ。コンペで選ばれたジュゼッペ・サッコーニの設計。ただ、その姿は「入れ歯」とか「ハーモニカ」とか揶揄され、歴史を誇るローマの街に不似合いで、誠に評判が悪い。

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 下から見上げると、中央にイタリアを統一した初代国王ヴィットリア・エマヌエーレ2世の騎馬像がある。

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 その下にはローマを擬人化した「ローマの像」が立つ。

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 両脇を固める浮き彫り。右は「祖国愛」

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 左には「労働の勝利」。

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 第一次世界大戦時の無名戦士を祀る墓が設置されており、常に兵士が警備についている。

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 平和を願う灯はいつも消えることはない。

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 前面にあった彫刻。作者は不明だが、ちょっと趣があった。こうした彫像がいくつもある。

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 空に向かって飛び上がろうとする天使像。軽やかでほほえましくもあった。

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 これもひょっとしたら勝利の女神なのかも。

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 前回夕陽に輝いていた馬車像。昼に見るとまた違った印象になる。

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 こうして真下から見上げると、4頭立てであることが良くわかる。

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 エマヌエーレ2世像も、下からだと一層ダイナミックな雰囲気。

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 向かい側にはロンド教会、サンタ・マリア教会が双子のように並んでいる。

 こうして彫像などを見ていると、結構楽しい。だから、この記念堂もそんなに毛嫌いしなくともよいのに、と思った次第だった。

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