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2014年11月

今が最盛期・鎌倉の紅葉

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 鎌倉に行ってきました。雲ひとつない好天気の中で、紅葉が一際輝いていました。

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 最初に行ったのが明月院。それほど紅葉が多いというわけではないのですが、いくつかのモミジは本当に真っ赤!

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 青い空を背景にその色を誇っています。

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 庭園の中は自然そのままのような林もあります。

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 その木から落ちた枯れ葉が朝日に照らされています。

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 そして紅葉はますます赤く・・・。

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 次に寿福寺に立ち寄りました。参道にあったモミジが見事に赤く染まっています。

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 ここは全くオレンジや黄色がなく、完全な深紅状態。

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 心も晴れ晴れ!

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 次に長谷寺に。ここはライトアップがあるということで、しばらく湘南の海岸を眺めたりしながら時間を調整。午後5時前ころに照明が点灯しました。

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 ある場所では赤と緑の混じった照明があり、それが紅葉を際立たせる効果を出しています。

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 夕闇の青い空がまた美しい!

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 背景の青が徐々に暗くなり、葉のオレンジが強調される。

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 池にも紅葉の風景が映し出されます。そして空には三日月。

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 燃える紅葉も裸の樹木を通して見ると、また不思議な風景に変化しました。

結構な人出でしたが、数年前に行った京都に比べればかなりゆったりと眺められ、首都圏の人にはお勧めです。












































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天空の城と大都会の城ー犬山城と名古屋城

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 明治村に行った帰り、同じ犬山市にある国宝・犬山城を目指した。この城は1537年織田信康が築城したが、1600年の関ヶ原合戦後現在の天守部分などが築かれた。

 駅で「城に行くにはどのバスに乗れば・・・」と聞くと、「城行きのバスはない。でも歩いてでも十分いける」とのこと。だが、少し迷ったりしているうちに開城時間が過ぎてしまっていた。

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 それで、外観だけでも眺めようということにしたが、なかなか城全体が見えるロケーションが見つからない。しかも、夕日が間もなく沈んでしまいそう。

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 かろうじて城近くの高台の公園の坂を上って、夕日の当たる天守部分を眺めることが出来た。

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 夕暮れ。遠くの山々に霞がかかり、懐かしい風景が故郷の山を思い出させる。

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 茜色の空の美しさは格別だ。さあ、名古屋に戻ろうか。と思った時、天守にライトが当たり始めた。ああ、この城はライトアップされるんだ。どこか全体が見える場所はないか。改めて周囲をじっくり見渡すと、少し先に川が見える。木曽川だ。あの川べりに降りれば、しっかり城が見えるはず。ぐるりと回り道をしてやっと河畔に出ることが出来た。

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 橋を渡りながら、城とその周辺を見渡せるポイントを探す。

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 だんだん周囲が暗くなり、天守のライトアップが鮮やかに輝き始めた。

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 兵庫県の竹田城址が「天空の城」と言われて有名だが、この犬山城も角度によってはまさに天空の城のように見える。

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 現存する国内の天守のうちで最古のものといわれる。中には入れなかったけど、ライトアップに気付いてよかった。

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 帰り道、思いもかけず満月に出会えた。

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 翌日、今度は名古屋城を見なくては。こちらは関ヶ原合戦後、徳川家康が1610年に築城を開始した大規模な城。国の特別史跡になっている。ホテルが城の近くで,館内の窓から城が見えた。

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 金のしゃちほこもちゃんと見えた。でもやっぱりガラス越しではなく生で見なくては、と出掛けたが、意外に全景を程よい距離で見渡せる場所が見つからない。城壁に木が生い茂って、中距離から城を俯瞰できないのだ。

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 ぐるぐる回っているうちに、少し離れた場所にある歩道橋の上からやっと程よい距離で城を望むことが出来た。

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 空港に向かう前、名古屋のもう1つのランドマークであるテレビ塔とオアシス21のコラボもカメラに収めた。

 ばたばたとあわただしく、でもそれなりに楽しい旅だった。
































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明治をよみがえらせるワンダーランドー明治村探訪⑦

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 村のメインストリート・レンガ通りでかわいらしい街灯を見つけた。明治の女性たちが合唱している風景。

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 こちらは洋館の前で集会?

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 街灯ではないが、看板風なものもあった。女性たちのお出かけ風景。

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 荷車を引く商人たち。

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 大きな商人店の台所での炊事模様。ほのぼのとした一見竹久夢二風の絵もあり、魅力的だった。

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 そのレンガ通りから前方に見える堂々とした洋館は、北里研究所本館だ。

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 破傷風の血清療法を開発した北里柴三郎が開いた研究所。東京芝白金にあった建物だ。

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 4丁目に進むと日本赤十字社の病棟がある。シーツカバーに大きな赤十字マークが付いている。布団のしわの寄り方が妙に面白かった。

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 廊下に陽が差し込んで、窓枠を床に映していた。昔々の小学校の廊下を思い出してしまった。

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 間もなく呉服(くれは)座が見えてくる。大阪にあった歌舞伎場だ。歌舞伎の地方巡業などで使われた。

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 その際、上演する演目の名場面が入場口の上に掲げられた。この日の演目は「明治一代女」「滝の白糸」「婦系図」の豪華三本立て!

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 平土間は一般席、桟敷席が特別席。ここで政談演説会が開かれることもあり、尾崎行雄が演説したこともあったらしい。

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 5丁目の端の方に独特の形をした建物があった。これは川崎銀行本店。といっても川崎市にあったわけではなく、東京・日本橋の建物。水戸藩の勘定方だった川崎八右エ門が開設した銀行で、明治中期は国内の有力銀行だったという。

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 玄関の扉には菊の紋章が。

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 後に三菱銀行と合併したが、建物は昭和61年に取り壊されるまでは日本信託銀行本店となり、日本橋のシンボルとして親しまれていた。ここにはその建物の一部だけが移管された。

 明治村。近いようで遠い、意外に知られていなかったり、忘れていたりした明治の記憶を呼び起こし、あるいは新たな情報を教えてくれたワンダーランドだった。









































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紅葉にまったりー明治村探訪⑥

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 村内はちょうど木々の葉が色づく季節になっていた。見事な紅葉が青空に映えて・・。

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 柿の実も赤みを増しておいしそう。でもこれは多分渋柿のよう。

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 もう,枯れ葉になっているところも。そんな枝でも陽が当たるととても風情が増す。

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 一方で、まだまだ緑のままの木もあった。

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 そんな村内を颯爽とはかま姿で歩く女性がいた。この村にはぴったりの風景。

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 西郷従道邸に入った。従道は西郷隆盛の実弟。彼が東京・目黒に建てた洋館で、明治村に最初に移築されたもの。明治22年にはこの館に天皇が訪れ、前庭で行われた相撲を観戦したという。

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 テーブルにはディナーの様子が再現されていたが、天皇訪問時もこのような感じだったのだろう。

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 ここにある家具調度類は宮内庁で使われたものが置かれている。

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 これは何だ! 実はカーテン。重厚な仕立てになっている。

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 夏目漱石の住宅。この家には明治23年に森鴎外が住み、その14年後に夏目が借りたという。座敷には猫がいた。まさに「吾輩は猫である」と、語り始めそう。

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 鉄道局新橋工場内にあった御料車。明治天皇が乗った車両だそうだ。

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 入鹿池。だいぶ村の奥まで来た。広々とした光景に気分も爽快!
































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ノスタルジアを誘う風景いろいろー明治村探訪⑤

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 三重県の旧制小学校教室があった。小学校なので椅子も机もみんな小さい。そして木製。昔々、子供のころを思い出させる風景だ。

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 特に、鍵盤が少し壊れかけたオルガンの風情が何ともいえず懐かしい。

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 学校の入り口から外を見ると、すっかり晴れたさわやかな午後の街並みが広がっていた。

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 どれも歴史を刻んだ建物ばかりだが、なかでもずしんと重みを感じさせるのが旧制四高校舎の外にあった石の階段。

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 堅牢な石がこんなにまですり減るのにどれだけの若者たちが出入りし、どれだけの時間を要したのだろうか。

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 教室内には、当時の学生姿の小さな像が置いてあった。これも郷愁・・・。

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 四高の裏に林立していた竹林。こちらはあくまでもまっすぐに空に向かって伸びていた。垂直に伸び続ける竹と、ジワリとすり減っていった石段。その対比もまた、時間と歴史がなせる技。

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 村を流れる小川。ちょっとした滝のような清涼感。

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 三重県庁の室内にあった、大きな花を飾った花瓶。暗い室内にわずかに差し込んだ光で浮かび上がったシルエット。

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 昔日の室内の豪華な写真を背景に、当時に似せて置かれた家具。重厚感が漂っていた。

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 これが郵便局?今では考えられないほどモダンに造られた宇治山田郵便局。

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 正面から見てもまるで貴賓館でもあるかのような、堂々とした建物だった。


































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帝国ホテルは地震にも強かった!-明治村探訪④

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 村内の数多い建物の中でも圧倒的な風格を誇るのが帝国ホテルだ。前景に池を配し、落ち着いた優雅さが漂う。

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 20世紀の巨匠フランク・ロイド・ライトの設計で、大正12年9月1日の完成。ん?この日は?・・・そう、この日はなんと関東大震災が起きた当日。首都東京は壊滅的な大被害を被り、このホテル近辺でも帝劇、警視庁などの建物は崩壊したが、帝国ホテルは何の損害も受けなかったという。

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 玄関は栃木産の大谷石を使用、華麗さと重厚さとを兼ね備えた姿になっている。

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 外壁のレンガには櫛目が入って、陰影の演出も。

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 館内から見る窓枠は、四角いシルエットとなって石の形を強調している。

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 喫茶室で語らう人たちも、点景のひとつに取り込まれたかのようだ。

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 窓ガラスもすっきりとした中にしゃれたデザインが施されていた。

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 たっぷりと余白を取ったデザインだ。

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 この大谷石のボリュウム!

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 ランプの形も凝っている。ル・コルビジェの傑作「光の教会」はフランス・ロンシャンにあるが、その教会の陰影を連想させるような空間が、ここにもあった。

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 ホテル近くにあった、高田小熊写真館も興味津々の建築だ。新潟県上越市に明治41年にできた写真館。

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 こんなしゃれたガラス窓。

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 2階へ上がる階段の途中にさりげなく施されていたチューリップの装飾。

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 2階の撮影場は、後方に海の風景がセッティングされていた。やっぱり新潟だけあって、日本海の荒海が映っている。

 明治時代には、記念写真などは特別なことだったと思われる。この風景を背にして晴れがましく立つ人々の姿が浮かんできそうだ。

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 また、同じ5丁目には堂々たる隅田川新大橋も陽を浴びて輝いていた。











































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ルネサンス期の聖母像と対面ー明治村探訪③

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 村内には別の教会もあった。それも、全く意外な形をして・・・。

 正面入口から最も奥まった同村5丁目で、古そうな火の見やぐら付きの民家を見つけた。特に意識することもなく玄関を入ってみると、

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 想像を絶する異空間が、そこに広がっていた。大明寺聖パウロ教会。1879年ころ長崎県伊王島に建設された教会。なぜこのような不思議な外観と内装を持つ教会が誕生したのか?

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 我が国でキリスト教が禁制を解かれたのが明治6年(1873年)。1549年にザビエルによって伝えられ、それから実に3世紀にわたってキリスト教は邪教とされてきた。その間天草四郎の乱などでも有名な通り、長崎周辺には隠れキリシタンとして長年密かに伝えられてきた。 そんな歴史の後に禁制を解かれても、にわかには全面的に信用できない。そうした雰囲気の残る、解禁から6年後に建設されたのが、この教会だ。当時の世相を見事に反映した建物といえそうだ。

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 建てたのは大渡伊勢吉。伊王島の大工で、その前に造られた大浦天主堂の建設にも携わっていた。天井で梁が交差する美しいアーチ模様は、西洋のゴシック教会建築でよく見られる「交差リブヴォルト方式」。曲線が幾重にも重なってはるかな奥行きを思わせる視覚的効果を実現している。

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 まるで天から光が降り注ぐようだ。

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 その主祭壇にはキリストと聖母マリア。日本語の文字が書かれたセラミック製。

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 祭壇の下側には3枚の絵の複製が掲げられていた。

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 一番右側の絵は、確か現在東京国立博物館にある重要文化財「親指の聖母」の模写だろう。

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 こちらが、国博に所蔵されている「本物」。フィレンツェのルネサンス期に活躍し、美しい聖母像で知られるカルロ・ドルチの作品だ。なぜ、この作品が日本にあるのか?

 この絵を持って日本に上陸した神父がいた。ジョヴァンニ・シドッチ。1708年の屋久島。だが、邪教であったキリスト教の神父は捕えられ、江戸で幽閉された後衰弱死してしまった。獄中にいるとき新井白石は彼との対話を試み、それを「西洋紀聞」と題する著書として発表している。

 そうして我が国に渡った絵が、今は東京・上野に保存されているというわけだ。


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 また、ほとんど同じとも思える絵が、同じ上野の国立西洋美術館にもある。「悲しみの聖母」。こちらもカルロ・ドルチの作品だ。こちらは胸の前で結んだ両手がちゃんと描かれている。対して、親指だけしか描かれていない作品は、この「悲しみの聖母」との比較で「親指の聖母」とのタイトルになったであろうことが推測される。

 いずれにしても、フィレンツェの画家の作品の模作が、この長崎の離島に造られた教会内に再現されていたことにびっくりだった。

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 祭壇に戻ろう。中央にはキリスト磔刑。

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 右にはキリスト像。これもどこかで見た覚えがありそう・・・。

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 さらに右の礼拝堂で、もう1つのびっくりがあった。洞窟に出現した聖母。そう、これは「ルルドの聖母」だ。フランス・ピレネー山麓の町ルルドの洞窟に聖母マリアが出現したという奇跡によって、ルルドは世界的な聖地として巡礼者が絶えないが、その形をここに再現したものだ。まさに和洋折衷の実に不思議な教会として存在していた。

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 そこで気付いた。最初火の見やぐらだと思った外の塔は、鐘楼だった。“想定外”が次々と展開する稀有な建物だった。

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 村内にはもう1つ教会が存在する。聖ヨハネ教会堂。国の重要文化財に指定された堂々とした建築だ。

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 京都市下京区にあったものを移築してきた。天井の梁などに竹が使われた建築。圧倒的に寺院が立ち並ぶ京都の街だが、この建物なら寺院建築にも引けを取らずに堂々と建っていただろうと想像される。

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 中には古いけど重厚なオルガン。雰囲気は学校の教室を思わせる懐かしさがあった。








 









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ウエディングドレスに光の粒がこぼれたー明治村探訪②

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 時に光はある触媒によって、思いがけない変化を見せることがある。この聖ザビエル天主堂で、そんな場面に出会うことになった。

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 教会に入った時は曇り空だった。が、まもなく太陽が雲間から顔を出した。時刻は午後3時過ぎ。ちょうど秋の陽が傾き始め、

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 西南の窓からやや斜めに光が差し込むころだった。

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 窓には緑、青、赤など鮮やかな色彩のステンドグラスがあった。

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 その窓を通して。おだやかな日差しが色づき、粒になり、珠になって教会内のじゅうたん、壁、机などに降りかかる。

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 祭壇と信徒の席を仕切る衝立を通ると、

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 そこに施された装飾模様が、シルエットとしてくっきりと浮かび上がる。

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 赤いじゅうたんにこぼれた光は、七色のラインを形作る。

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 長椅子の袖の装飾。明治の職人が密かに造形した心意気の結晶。普段はほとんど気づかれずに闇に沈んでいた紋様が、突然青と黄の衣をまとって表舞台に躍り出る。

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 “蒼ざめた椅子!” 生まれて初めて椅子をこんな風に形容してしまったほどの鮮やかさ。

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 と思うと、こちらのイスには光の双子がちょこんとお座りをしている。

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 ロープでさえも千変万化の一道具として、光は変身を続ける。

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 時間とともに、光の筋が角度を変え、長さを変えて堂内の奥に到達し始めた。

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 そこにあったのはウエディングドレス。京都に建てられた聖ヨハネ教会の設計士ガーディナーは、はるかな異国の地日本で結婚式を挙げた。その際新婦が着ていた純白のウエディングドレスだ。

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 その裾にピンクの粒がパラパラとこぼれ落ちた。

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 その粒は、次第に左腕へと昇り、光が当たらない純白の部分へまでピンクの陰影を広げて行った。

 その光、その時間、その角度でしか描き出せない至福の色彩のダンスに、思いがけず出合ってしまった。














































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