ルネサンス期の絶世の美女シモネッタに会いに行く・・・シュテーデル美術館①

ドイツの旅はフランクフルトから始まった。まず目指すはシュテーデル美術館。駅から歩行者専用の橋・ホルバイン橋を渡る。

レンガ色の宮殿風な建物が見えてきた。あれがシュテーデル美術館だ。銀行家シュテーデルによって収集された珠玉の絵画が納められ、ドイツでも1・2を争う質の高いコレクションで知られている。

ボッティチェリの絵が掲げられたポスターが目に飛び込んできた。そう、あれこそがこの美術館に来た目的の絵だ。が、隣にはロセッティの絵が並んでいる。はて、あんな絵がここにあったっけ?
切符売り場でもらったパンフレットを見ると「スター対スターの対決」といったようなタイトルの特別展の案内だった。ただ、その期日は10月7日から、となっている。今日は10月6日。予告なんだ、と納得して会場に入った。
と、早速、ポスター通りの2枚の絵がもう陳列されているではないか!さすが、準備の素早いドイツ!というか、日本では絶対起こり得ない出来事で、個人的には有難いハプニングとなった。
これが、この美術館訪問の第一の目的だったボッティチェリ作「シモネッタ」。15世紀、ルネサンス華やかなりしフィレンツェで、世紀の美女として注目されたシモネッタ・ヴェスプッチ。その姿を、当代随一の画家ボッティチェリが描いたものだ。黒地のバックに浮かび上がる色白のその横顔を、ただ茫然と見つめていた。

シモネッタを描いたボッティチェリの絵は3枚あり、1枚がこれ、もう1枚はベルリン絵画館にあり、それも今回の旅で見に行く予定だ。また、残りの1枚は実は日本にある。総合商社丸紅が所持しており通常は見ることが出来ないが、来年1月には東京都美術館での特別展に出品されるとの話を聞いた。

その隣には、ラファエロ前派の代表的画家ロセッティの「ファツィオの恋人」(イギリス・テイトギャラリー蔵)が展示されていた。まさに2人の美女が相対する「スター対スター」の展示だ。
残念ながら、特別展のため、同館の所持作品は撮影OKだが、他館のものはNGとのこと。対決構図ではなく、ネットから借用した写真を掲載した。

続いて、イタリア絵画を中心に見て行く。ジャンバティスタ・ティエポロ。18世紀ヴェネツィア絵画を代表する画家だ。

ティエポロの絵を見るためにイタリア北部の街ウーディネを訪ねたことを思い出す。

強い遠近法で劇的な絵を描くグエルチーノ。今年、日本で彼の大規模な展示会があった。

ベッリーニ。聖母子像を得意とするヴェネツィアの画家。サン・ザッカリア教会にある彼の絵が好きだ。

トーマス・ローレンス。ロココ主義のイギリスの画家だが、イタリア絵画中心の部屋で見つけた。

ヴェロッキオ。彼はレオナルド・ダ・ヴィンチの師匠としても有名だ。若きダヴィンチの描く天使像を見て、自らの筆を絶ったというエピソードも伝わっている。

風景画といえばカナレット。この絵も地元ヴェネツィアを雄大に描いている。
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