
明治村に行った帰り、同じ犬山市にある国宝・犬山城を目指した。この城は1537年織田信康が築城したが、1600年の関ヶ原合戦後現在の天守部分などが築かれた。
駅で「城に行くにはどのバスに乗れば・・・」と聞くと、「城行きのバスはない。でも歩いてでも十分いける」とのこと。だが、少し迷ったりしているうちに開城時間が過ぎてしまっていた。

それで、外観だけでも眺めようということにしたが、なかなか城全体が見えるロケーションが見つからない。しかも、夕日が間もなく沈んでしまいそう。

かろうじて城近くの高台の公園の坂を上って、夕日の当たる天守部分を眺めることが出来た。

夕暮れ。遠くの山々に霞がかかり、懐かしい風景が故郷の山を思い出させる。

茜色の空の美しさは格別だ。さあ、名古屋に戻ろうか。と思った時、天守にライトが当たり始めた。ああ、この城はライトアップされるんだ。どこか全体が見える場所はないか。改めて周囲をじっくり見渡すと、少し先に川が見える。木曽川だ。あの川べりに降りれば、しっかり城が見えるはず。ぐるりと回り道をしてやっと河畔に出ることが出来た。

橋を渡りながら、城とその周辺を見渡せるポイントを探す。

だんだん周囲が暗くなり、天守のライトアップが鮮やかに輝き始めた。

兵庫県の竹田城址が「天空の城」と言われて有名だが、この犬山城も角度によってはまさに天空の城のように見える。

現存する国内の天守のうちで最古のものといわれる。中には入れなかったけど、ライトアップに気付いてよかった。

帰り道、思いもかけず満月に出会えた。

翌日、今度は名古屋城を見なくては。こちらは関ヶ原合戦後、徳川家康が1610年に築城を開始した大規模な城。国の特別史跡になっている。ホテルが城の近くで,館内の窓から城が見えた。

金のしゃちほこもちゃんと見えた。でもやっぱりガラス越しではなく生で見なくては、と出掛けたが、意外に全景を程よい距離で見渡せる場所が見つからない。城壁に木が生い茂って、中距離から城を俯瞰できないのだ。

ぐるぐる回っているうちに、少し離れた場所にある歩道橋の上からやっと程よい距離で城を望むことが出来た。

空港に向かう前、名古屋のもう1つのランドマークであるテレビ塔とオアシス21のコラボもカメラに収めた。
ばたばたとあわただしく、でもそれなりに楽しい旅だった。
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