サンマリノ

絶景の国サンマリノ3

2010_0430_181434p4307939

 サンマリノ最終回は、街でみつけたアラカルト。まずはロッカ・グアイタ(第一の塔)の上からの眺め。360度の展望が楽しめる。

2010_0430_180921p4307927

 その展望台の内部。確かに上に登れば見晴らしはいいが、要塞だけに4つもの木の階段を登らなければ最上階にはたどり着けない。特に2番目の階段は先の数段が鉄の棒になっていてかなり危険。最上階でもそれほど展望に差はないので、あまり無理はしなくともよいかも。

2010_0429_231648p4297837

 グアイタから第2の塔チェスタに行く途中の石畳は魔女の小径と呼ばれる。断崖に沿って続く狭い道だ。塔の入場料は第1第2の共通券で4・5ユーロ。単独だと3ユーロだった。午後5時には閉まってしまうので早めに入場しないといけない。本当は塔の上から夕陽を見たかったのだが、この時期の日没が8時過ぎなので、全く不可能だった。

2010_0430_184025p4307966

 魔女の小径の途中でルートを外れたら、小径を小学生の遠足の集団が通り過ぎた。

2010_0430_184315p4307971

 道端にタンポポ?が咲き乱れていた。

2010_0430_184624p4307974

 駐車場を通ったら日本ではもうほとんど見ることのない三輪車が。しかも「スバル」と、日本のメーカー名が大書してあった。

2010_0430_184738p4307975

 その向かい側には何と「BMW」の三輪車まであった。BMWが三輪車を造っていたなんてねえ。ここは道が狭いうえ坂道が多いので、こうした小型車が便利なのだろうけど。

2010_0430_172233p4307910

この国は変わった郵便切手を発行することで有名だが、ポストは真っ白。そこに描かれているのが国の紋章だ。ハートの中にある3つの塔がまさに国の象徴。

2010_0430_172331p4307911

その象徴は国立美術館のポスターにも使われていた。

2010_0430_174311p4307912

こちらは大聖堂。白い円柱が美しい。

2010_0430_175347p4307914

 あちこちの土産物店で、なぜかおもちゃの日本刀が売られていた。チェスタの塔内部には武器博物館があり、その関係で武器類が売られているのかもしれないが、それにしてもねえ。

2010_0430_001756p4307895

 政庁近くの広場にあった英雄の像。どういう曰くがあるのかは不明です。

2010_0429_225345p4297823

 サンマリノに入るのにはバス以外ではロープウエイで登るルートがある。その発着所付近から見た景色。遠くにはアドリア海が見渡せる。手前のラインがロープウエイのロープ。

2010_0430_194721p4307987

 政庁広場でポーズをとってくれたお嬢さん。イタリアから観光に来たそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

絶景の国サンマリノ2

2010_0429_232949p4297858

 すっきりと晴れた日、この国の絶景ポイント、ロッカ・グアイタ、ロッカ・チェスタを見に行った。グアイタの塔をチェスタの塔の方角から俯瞰すると、絶壁の感じがよくわかる。

2004_0101_000000p1013542

 そのグアイタの塔のかなたに沈んで行く夕陽の情景を見ようと、チェスタの塔のすぐ下でスタンバイ。ほんのりと空が色づいてきた。

2004_0101_000000p1013541

 午後7時を過ぎてもまだ結構明るい。ダイナミックな断崖だ。

2004_0101_000000p1013555

 すぐ後ろのチェスタの塔はまだしっかり夕陽を浴びていた。この場所がサンマリノの最高地点で、海抜750m。

2004_0101_000000p1013579

 塔の背後に、空を赤く染めて夕陽が沈んで行く。

2004_0101_000000p1013642

 グアイタの塔のライトアップが始まった。

2004_0101_000000p1013668

 下界の町はすっかりもう夜。

2004_0101_000000p1013687

 ライトアップされたグアイタの塔が輝きを増してきた。

2004_0101_000000p1013700

 下の町の灯も美しい。まさにパノラマ夜景。世界三大夜景といわれるナポリや香港の夜景も見たことがあるが、それに勝るとも劣らぬくらいの素晴らしい光景を見ることが出来た。

2010_0430_183712p4307958

 一方、グアイタの塔側からチェスタの塔を眺めると、これもなかなかの絶景だ。

2004_0101_000000p1013768

 夜になってチェスタの城壁もライトアップされる。

2004_0101_000000p1013779

 こちらの方角はあまり人家が多くないため、塔のライティングがとても目立つ。

2004_0101_000000p1013780

 青い夜空に溶け込むかのように浮かぶチェスタの塔が、孤高の輝きを増してくる。

2010_0429_233208p4297865

 なお、第二の塔チェスタの先に、もうひとつ第三の塔モンターレがある。ここは封鎖されているため、現場までは行かなかった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

絶景の国サンマリノ1

2004_0101_000000p1013516

 サンマリノという国をご存知ですか。四方をイタリアに囲まれて、マルケ州の隣り、アドリア海にも近い位置にある世界で5番目に小さな国だ。(ちなみに世界最小の国はバチカン市国、続いてモナコ公国、ナウル共和国、ツバルという順序)61平方キロの土地に約2万7千人の国民が住んでいる。ただし共和国としては世界最古の歴史を持つ由緒ある国でもある。

 一般的なコースはリミニからバスで入国するのだが、私はウルビーノから連絡する1日1便のバスを見つけ、これに乗った。いくつもの丘や山をうねりながら北上していくと、前方に急に大地が盛り上がったような険しい三角形が飛び込んできた。あれがサンマリノ。

2004_0101_000000p1013520

 坂道を登り切ったところが終点。降りて目指すホテルの場所を聞くと、「そこだよ」って指さす。「え~、そんな近く?」と信じられなかったが、確かにホテルのJOLIの看板があった。リミニからのバスだとそのターミナルから相当遠い場所だったが、ウルビーノからのバスは街中の違う停留所まで連れて行ってくれたのだった。ラッキー。ホテルの部屋も周囲の風景を一望できるパノラマビュー。しばし、眼下の眺めを楽しんだ。

2004_0101_000000p1013525

 すこしうとうとして目覚めたら、もうちょっと夕方になりかかっていた。早めの夕食に出発だ。政庁のあるリベルタ広場から第一の塔・ロッカ・グアイタのあるところまで登って行った。途中、とても見晴らしの良いレストラン「ニド・デル・ファルコ」を見つけ、入店。

2004_0101_000000p1013741

 パスタを食べていると、急にふわ~っと霧が湧いてきた。丘陵が見る間にオレンジ色の霧に霞んでいく。あわててカメラを取り出す。ほんの数10秒後には、またその霧が消えて行った。

2004_0101_000000p1013742

 本当に幻想的な瞬間だった。店のカメリエーレに「こんな素晴らしい光景をいつでも見られるなんて、幸せですね」と話しかけると、彼は「そう。この国のパノラマは私たちの宝なんですよ」と、答えてくれた。自分の国に誇りを持つその言葉が、とても心に浸みた。

2004_0101_000000p1013747

 食事を終えて、政庁の塔を下に見ながらロッカ・グアイタを目指す。

2004_0101_000000p1013791

 もう第一の塔は門が閉まってしまった。そこから第二の塔、ロッカ・チェスタに向かう。途中で町を振り返ると、日没後のほんの少し赤みの残る夕空がある。

2004_0101_000000p1013798

 日の沈んだ西側と反対のリミニ方面はもうすっかり夜。丸くぽっかりと開いた岩石の穴から下界を眺める。ブルー・モメントの瞬間だ。

2004_0101_000000p1013802

 反対側はまだ夕焼けの名残が・・・

2004_0101_000000p1013703

 政庁まで戻ると、建物と広場に立つ勝利の像がライトアップされていた。写真右側の建物にあるレストラン「RIGHI」は、後でわかったのだがサンマリノで唯一ミシュラン1つ星を獲得している店。海の幸スパは絶品だった。

2010_0430_194542p4307983_2

 なお、勝利の像はこんな表情だ。

2004_0101_000000p1013715

 翌朝、目覚めたら外に朝日が見える。と、よく見たら月だった。ほぼ満月の月がほんのりと曙の赤みがさした空に沈んでいく。思えば、赤い空に沈む満月なんて、見るのは初めてかもしれない。

2004_0101_000000p1013723_2

 しばらく、寝ぼけ眼をこすりながらも、しっかりと曙の月を網膜に焼きつけていた。

2004_0101_000000p1013729_2 

 それも10数分後には月が沈み、周囲の丘陵が朝日に照らされて輝き出した。また新しい1日が始まる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

carnevale di venezia VENEZIA ベスト3 VENEZIA 教会巡り veneziaの橋 よさこい踊り アッシジ アントワープ ベルギー イスタンブール・トルコ イスタンブール・建築と歴史 イルミネーション・ヨーロッパ ウイーン ウイーン 夜景 ウイーン 小路巡り ウイーン 教会巡り ウイーン 美術 ウイーン・建築 ウルビーノ ウーディネ(UDINE・北イタリア) オランダ オルヴィエート オルヴィエートの風景 グッビオ コンクール サンマリノ シエナ シチリア エリチェ シチリア シラクーサ シチリア タオルミーナ シチリア パレルモ シチリア・トラーパニ シャンボール城ーロワール地方 スペイン・バルセロナ チヴィタ・ディ・バンニョレッジョ デルフト オランダ デン・ハーグ オランダ トリエステ トリノ ドイツ ドイツ フランクフルト ドイツ・ベルリン ドゥブロヴニク バチカン市国 パリ パリ 美術 パリ 街の風景 ピサ・トスカーナ フィレンツェ フィレンツェ 風景 フィレンツェの美術  美術館・博物館 フィレンツェの美術 教会 フランス オーヴェル・シュル・オワーズ フランス サンドニ フランス・シャルトル フランス・ジヴェルニー フランス・パリ 芸術 フランス・パリの風景 フランス・ブロワ フランス・ランス(reims) フランス・ルーアン フランス・ヴェルサイユ ブリュッセル ベルギー ブルージュ ベルギー プラハ 夕景・夜景 プラハ 建築 プラハ 教会 プラハ 眺望 プラハ 街歩き プラート・トスカーナ プロジェクションマッピング ペルージャ ミラノ モナコ モンタニャーナ(montagnana) ラヴェンナ ローマ ローマ・クリスマスシーズン ローマ・建築、歴史 ローマ・教会巡り ヴェローナ 京都 北イタリア 南イタリア 夕景・夜景 大阪 教会 旅行・地域 日本の祭り 日本の花々 日本の風景 映画・テレビ 書籍・雑誌 有名人の滞在した場所 祭り 経済・政治・国際 美術展 venezia 広場 VENEZIAの風景