ヴェローナ 隕石落下?
12月にヴェローナに行くと、びっくりするような光景に出会う。何じゃこら?でも、説明は後ほど。
街を取り囲むアディジェ川はアルプスに源を発し、ヴェローナを通ってアドリア海に注ぐ。この街の周りで大きく蛇行する流れがヴェローナに清らかな潤いとアクセントをもたらしている。
ドイツやオーストリアなど北方の国からイタリアに来るためにはアルプスのブレンナー峠を越える。イタリアに入って初めての都市がヴェローナだった。モーツアルトもゲーテもみなこのヴェローナを訪れている。
街の北側にあるピエトラ橋を渡り、テアトロ・ロマーノの丘に昇ると、旧市街を一望できる。この教会はサンジョルジョ・イン・ブライダ教会。大きなクーポラが目印だ。
テアトロ・ロマーノ(ローマ劇場)も紀元1世紀の建造物。アレーナよりは小規模だが夏には劇やバレエなどいろいろな催しがある。この日も夜の行事に向けて舞台を仕上げている最中だった。
丘の上は考古学博物館になっていた。ギリシャ・ローマ時代の彫刻などが陳列されていたが、この彫刻の衣のひだなどは見事なものだった。それで結構時間をかけて見てしまった。
一方、街の西側にあるカステルベッキオは市立美術館として一般公開されている。1400年代の城跡だが、近年修復されている。その修復と改修を行ったのがカルロ・スカルパ。この階段などは中世の石の重厚さとスカルパ特有の軽快な直線を使った手摺のすっきりした意匠が、とてもマッチして心地よかった。
ここからは別の年に行った冬のヴェローナ。アレーナからはアルプスから続く山並みをこんなに近くに見ることが出来る。
ブラ広場には100を超すテントのクリスマス市が立ち、市民たちで大賑わいとなる。
中にはイノシシの肉もジビエ料理の材料としてよく売れていた。頭のはく製は売っていたかどうかは聞くのを忘れてしまった。
こんな美人のお姉さんも。
アレーナの外壁が夕陽に染まってオレンジに色づいていた。
広場の反対側に行ったら、ありゃりゃ、これは何だ!巨大錨?
日が暮れてライトアップされてようやく正体が判明!これはクリスマス市の時期に恒例となった「流れ星の軌跡」。このライトアップ見たさに周辺の町からも観光客が来るという。確かにこの巨大流れ星は一見の価値はありますね。
日暮れ時の広場は、なぜか懐かしい香りがした。何の前兆もなく、私は「夕焼け小焼け」の童謡を口ずさんでいた。自分でもビックリ。
これでヴェローナ編は終了です。来週早々、中欧に出かけますので、1か月ほどブログはお休みします。またイタリアとは違った新しい風景をお届けしたいと思っていますので、少々お待ち下さい。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント