祈り
ヨーロッパから帰ってみると、日本は惨禍のただ中にありました。
人間の想像力を遥かに超えた自然の猛威は、日常の世界をいとも容易く破壊し尽してしまいました。
恐ろしい光景を目の当たりにして、ただ茫然と言葉もありません。
ヨーロッパの旅先でいくつもの教会を訪れ、祈りの姿を見てきました。
プラハの聖ヴィート大聖堂の一角には、ムハ(ミュシャ)の描いた幼い聖ヴァーツラフの祈りがありました。
ヴェネツィアの小さな教会(サン・カンチアン教会)では、静寂の中でマリア像がひっそりと手を合わせていました。
トリエステの高台にあるサン・ジュスト聖堂では、聖母子のモザイクが優しいまなざしで地上を見守っていました。
今は、そのいくつかの記憶を振り返り、そこに新たな祈りの想いを重ね合わせる気持ちで一杯です。
そして、明日に確かな希望の光が差し込むことを、切に願ってやみません。
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