ウイーン 音楽の都、中世の香り
朝、ホテルから市立公園に散歩に出かけた。公園近くの地下鉄シュトゥーベン駅で降りると、幅広いリンクの通りを観光馬車が走って行く。整然と建ち並ぶビルの谷間をさっそうと走る2頭立て馬車は、見事に風景にもなじんでいる。
公園に入るとすぐにシューベルト像とご対面だ。ウイーンは多数の著名な音楽家の活動の舞台となり、音楽の都という名称にぴったりの町だが、実は生粋のウイーン生まれはシューベルトだけしかいない。モーツアルトはザルツブルグ出身だし、ベートーベンはドイツ、マーラーはチェコの人だ。
公園の池には水鳥が乱舞していた。近くのベンチでは、新聞を読む老紳士、子供をあやす母親など、週末の朝らしい柔らかな空気が流れている。
さらに進むと、かの有名なヨハン・シュトラウスの金色の像が。日本出発前の情報では修復中で覆いがかけられているということだったが、幸運にもきれいに公開されていた。(一方で、フォルクス庭園のエリザベート像が修復中だった)。
ただ、午前中の9時過ぎの時間帯は正面から見ると完全な逆光。後ろの方から眺めて見ると、右端から顔を出している女性が妙に意味ありげ?
彼の名前を取ったヨハネス通りを過ぎると、今度はベートーベン広場に到着する。ベートーベンがドイツからウイーンに留学したのは21歳の時。彼は“引っ越し魔”で、それから生涯で80回以上も引っ越しをしたという。ただ、その大半はウイーン市内だった。
あのしかめっ面をしたベートーベンが、広場を見下ろしている。
またリンクに戻ったら、今度は白馬の馬車が通りかかった。とてもよい天気だったので、そのままシュテファン大聖堂付近まで散歩を続けよう。
道すがら、ヴァイオリンを模った看板が下がっていた。
さらに、楽譜が描かれた店の看板も。いかにも音楽の街らしい風景だ。
シュテファン大聖堂が見えてきた。こちらは裏側。
観光馬車の待機場所になっているようで、女性の御者さんも見かけられた。
せっかくなので、白馬のアップを一枚。中世の雰囲気が漂っているなあ。
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