フンボルト大学でのプロジェクションマッピング・・・ベルリン⑮











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翌朝、改めてブランデンブルク門に出かけた。前日はイベント初日ということもあって群衆のざわめきの中での鑑賞だったので、無人の静かな夜明けの中で、門をじっくりとみたいと思ったからだ。
この日の日の出は7時22分。約1時間前に地下鉄に乗り門に向かった。滞在のホテルは中央駅前にあり、最近できた地下鉄U55を使えば、数分で門に到着する。
地上に出てみると、まだ暗い青の広がる空を背景に、白熱灯に照らされた門が、オレンジ色に浮かび上がっていた。
18世紀末、アテネ・アクアポリスの門をモデルに築かれた門。プロイセン王国の凱旋門として建設されたのだが、第二次世界大戦後の冷戦時にはこの門も壁に囲まれ、東西ベルリン分断の象徴としての印象が強くなってしまった。
上部にある4頭立ての馬車(カドリガ)と、それに乗った勝利の女神も金色に輝いている。
このカドリガは、普仏戦争に勝利したナポレオンに奪われて、1806年に一時パリに持ち去られたが、7年後のライプツィヒの戦いで勝利して取り返したといういわくつきのものだ。
そんな歴史を踏まえてか、前夜のプロジェクションマッピングにも馬が登場していた。
しかも、その馬が空に向かって飛び立つ光景が演出されていた。
門の脇には、独特の形をした街灯と、その上空に細い細い三日月が姿を見せていた。
徐々に空が明るくなり始めた。右側の大きな建物はホテルアドロン。ドイツ随一の五つ星ホテルとして、チャップリン、アインシュタイン、トーマスマンなど世界各国のエスタブリッシュメントが利用したホテル。
夜明けだ。ウンター・デン・リンデン通りの向こう、空が燃えるように赤く染まった。
ここからは、前回紹介しきれなかったマッピングの残りを紹介しよう。鳥の羽ばたく場面。
門が白く輝く。
縁どり付きの門
街は夜のまどろみから、次第に朝の目覚めへと移って行く。
すっかり朝が明けた。イベント時の混雑と、早朝の静寂とを半日のうちに体験できたのは、とても心躍る体験だった。
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ベルリンに着いたのが「光の祭典」の開始当日。チェックインしてすぐブランデンブルク門のあるパリ広場に出かけてみた。
ただ、まだ日没前だったので、近くで早めの夕食を済ませ、改めて門に戻った。
到着してみると、もう門に映像を投射するプロジェクションマッピングはスタートしていて、門の前は大混雑。人垣をかき分けながら写真の撮れるポジションを探し、人々の頭越しに撮影を試みた。
この門は、ベルリンを取り囲む18の門のうちの1つ。ベルリンの西90キロにあるブランデンブルクにつながる門ということで、この名称が付いている。
そもそもはプロイセン王国の凱旋門として築かれたものだ。
マッピングは次々と変化して、こんな炎がはじけるような演出も。
遠くから見るとそんなに大きくは見えないが、高さは26mある。
全体がブルーに変わった。
門の幅は65,5m。あちこちでのスマホでの撮影がしばしば画面に映りこんでしまうのはしかたがないか・・。
門には6本のドーリア式の円柱が立ち、5車線になっている。
あれあれ、ベートーベンが登場した。
次にはピアノ。やっぱり音楽の偉人を沢山輩出している国ならではのマッピング。
中央の通路は王家の馬車専用道になっていた。幅が5.6mと広い。
対して、両脇の計4本の通路は一般の人たちが通る道で、幅3.6mとちょっと狭目になっている。
こんな風にプロジェクションマッピングは数人のアーティストによる競作の形で投射された。初日ということで人も多く、もみくちゃになりながら、でも楽しく見ることが出来た。
ただ、ルーアン、シャルトルなどフランスの各地で見てきたマッピングは、大聖堂という大きなスクリーンへの歴史的なストーリーを基にしたマッピングだったが、ここは門の幅の狭さ、ストーリーの浅さなどから、少々物足りなさを感じるものだったかなあ。
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南の袖廊でもプロジェクションマッピングは行われていた。こちらは青色がバラ窓の円を覆い、そのあちこちに人物が動いている。
よく見ると、その人物たちは働く姿だ。
4本の柱が伸びてきて、
中央のバラ窓が黄金に光りだした。
そして、バラ窓の上にこの大聖堂の宝「美しき絵ガラスの聖母」の顔が映し出された。絢爛豪華なファザードの完成だ。
その後方で、大聖堂の天使も金色。
この後、街中のイルミネーションを見に散策した。サン・ピエール教会の見事なライトアップ。
こちらは観光案内所の建物。
美術館は前庭にも光を投影して敷地全体が華やかに色づいていた。
大通りにあった小さな教会。
それが、イルミネーションを施されると、炎に包まれた怪しい雰囲気に大変身。
図書館の大きな建物は、まるで不夜城のように白く光っていた。
それがいつの間にかオレンジに変わり、
パステルカラーに変化して行き、
さらに青く衣替え、
最後は7色に彩られ、街のメインストリートをきらびやかに飾っていた。もう12時過ぎになっていて人通りもまばら。でも、とっても充実した気分で家路に就いた。“光のシャルトル”は地元民だけでなく観光客にも優しいイベントだった。
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シャルトル大聖堂には3つの入口がある。正面は西の扉口で、前回紹介したイルミネーションの場所。その他に南と北の2つの袖廊からの入口もあり、そこでもそれぞれプロジェクションマッピングが実施されていた。今回は北袖廊。800年もの歴史を遡り、聖人たちが華やかな衣装で蘇る。
最初は扉口の枠だけが青白くライトアップされていた。
正面から見ると、聖人たちが縁どりされただけの形で浮き上がる。
照明が強くなった。
と、白いアーチが渡されて、
タンパンの枠が赤く変わって行く。
*タンパンとは、扉口上部の半円で囲まれた部分で、そこにそれぞれの扉口の中心テーマが表現される。
聖人たちの像にも色彩が。
いずれも髭を生やした聖人たちのあでやかな姿だ。
中央タンパンにも次第に色が染められる。
どんどん鮮明さを増して行く。
見事に黄金色に輝いた中央扉口。完成当時はこのように豊かな色彩で光を放っていたのだろうか。
扉口の上のバラ窓の部分にも光が当てられて、全体が明るくなって行く。
中央タンパンでは、キリストが聖母マリアに王冠を授ける「聖母戴冠」のシーンが展開されている。あまりアップにしすぎるとそれぞれの表情までは細密に再現されていないことが分かるが、それにしてもここまで光で表現するのは相当な技術だ。
少し右のサイドから見てみた。タンパンの奥行きにもちゃんと合わせたライティングがされている。
中世の扉口完成時には聖人像にも色彩が施されていたことが解明されている。この空間は800年物歳月を一気に遡るタイムスリップの場所だった。
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シャルトルの街では毎年「光のシャルトル」と題して街中をイルミネーションで彩るイベントを開催している。中でも最大の見どころは大聖堂のプロジェクションマッピング。
夜10時30分過ぎから始まるイベントを見に出かけた。
夏至直後とあって空はまだ明るさを残している。
ファザードのバラ窓の上に「CHARTRES」の文字が浮かび上がった。
青色が次第に範囲を広げて行き、
全体が青く輝いた。
中央、ちょうどバラ窓がある部分が光りだして、
右下に。この大聖堂の特徴でもある円柱人像が姿を現す。
1000年にもわたってシャルトルの街を見つめ続けてきた像たちだ。
次に放射状に光が発散して、
何か所にも円が出現。
瞬く間に聖堂全体が赤く染まった。
今度はまた青く変化し、
人像が再び現れ、
すっきりと青く変わる。もう濃いブルーとなった夜空と、明るい青の大聖堂が見事に融合した時間だ。
骨格のような白枠でふちどりされたファサード。
最後はもうすっかり闇となった空に大聖堂の尖塔が突き刺さるようにそびえ立って、プロジェクションマッピングは終了した。
暮れゆく空と、輝きを増すファザードとの微妙な色合いの変化に、時間のたつのも忘れて見入ってしまった。
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今回の旅の目的の1つは、プロジェクションマッピング。大阪城をスクリーンにした3Dマッピングとはどんなものかと、出かけてみた。
大阪城は1583年、豊臣秀吉によって築城が開始された。天守の高さは54・8m。白い漆喰の壁がスクリーンとなる。
マッピングが始まった。初めは城の輪郭に沿って、赤や青の色模様が現れた。
その色彩が徐々に変化して行く。
天守閣がモードの舞台になったみたい。
建物全体を1つのスクリーンとした映写が始まった。月が昇り、戦いに出陣する武者の姿が映し出される。
着物姿の女性が。これは秀吉の側室で、息子秀頼の後見人としてこの大阪城に住み、落城と共に命を絶った淀殿かも。
そんな運命を示すように城に落雷が。稲妻が走る。
こちらはやはり豊臣秀吉。
城がブルーに包まれた。
そこに花びらが舞い落ちて・・。
赤く燃える城。大阪城が落城したのは1615年の大阪夏の陣。
後半部分は大阪城再生の姿を象徴的に表現しているということで、春、桜が咲き誇る。
そこに龍の姿が。この龍の飛翔が再生を表現しているようだ。
約10分間のマッピングが終了。この日の満月は、春のように朧月夜になっていた。
このマッピングはハウステンボスが催行しているということだ。昨年フランス各地で見たマッピングに比べて、時間の短さ、不足気味の光量などが気になった。また、フランスなどでは大聖堂といった基本的に平面の壁をスクリーンとして使っていたが、日本の城だと凹凸の幅が大きいため、どうしても映写効果を十分に発揮できにくいように思われた。
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皆様お久しぶりです。フランスへの旅から帰ってきました。今回の旅のテーマの1つがプロジェクションマッピング。日本でも東京駅や東京ディズニーランドでの実施で話題を呼んでいますが、フランスではずっと前から各地で行われています。そのいくつかを見てきたので紹介したいと思います。まずは最初に訪れたブロワから。
ブロワはフランス国内最長の1012キロの長さを持つロワール川流域にある都市。パリ・オステルリッツ駅から約1時間30分のところにあります。ここにあるブロワ城は、5世紀にわたっていくつもの建築様式で増改築が繰り返された“建築博物館”的な混合様式が有名ですが、その城の壁面をスクリーンにしての「音と光のスペクタクル」が夏期間行われています。夕方に到着、そのままショーを見に出かけました。
まずは建物全体がライトアップされます。
時代は中世。戦いの場面が出てきました。
自然の風景が展開します。
立派な城が建設されました。
城が崩れて嵐が襲来しているようです。
強大な王の登場でしょうか。
こちらはライバルでしょうか。
白亜の城郭が出現します。
群雄割拠?
華やかな舞踏会の展開か
その舞踏会がシルエットに
全体が白く細く浮き出します
城が炎に包まれ、ゆがんできました。
スペクタクルの終了です。16世紀を中心としたブロワ城にまつわる波瀾の歴史を背景としたスペクタクルだったのですが、予備知識がないため詳細な内容はわかりませんでした。でも視覚的なショーとしては十分楽しめました。
当日は雨模様で観客も少なめ。でも十分楽しめる内容でした。刻々と変化する内容は動画でないとよくわかりませんが、色彩の華やかさは伝わると思います。
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