王たちの虚栄の館ーシャンボール城
シャンボール城に入ってみた。最初に出会うのが、二重螺旋階段。たがいに重ならないように2つの階段が造られており、出入りする人がすれ違わずに行き来できるようになっている。この城を造ったフランソワ1世は、あのレオナルゴ・ダ・ヴィンチをイタリアからフランスに招き、近くのアンボワーズ城に住まわせていた。従って、この卓越した設計は天才ダ・ヴィンチによるものとも言われている。
外周の直径は8mもあり、5人が並んで上り下り出来る幅がある。
階段はこのように建物からはみ出した形で設置されていた。
フランソワ1世の部屋。ただ、ほとんどここには住んでいなかった。
天井には至る所にフランソワ1世の紋章、火とかげが刻まれている。
塔の空洞部分はこんな筒抜け状態。
屋上のテラスに昇るとランタン塔が見上げられる。高さ32m、アーチ状の支柱に支えられている。頂上にはフランス王家のユリの紋章がある。
この塔の一部をアップしてみると、ちょっと不思議な現代アートっぽいデザインになっていた。
ここにも火とかげ。
正面から見渡しても全く敷地のはずれがどこかわからない。この敷地の総面積は5500万平方m。城の規模も幅156m、奥行き117mもある。手前に仮設の建物が出来ていた。
ガーゴイル?妖怪が沢山。
昔のシャンボール城の絵があった。といってもほとんど変わっていない。
鹿の角だけが展示された部屋。まさにここは城というより狩りのために造られた壮大な狩猟小屋。
この地域の知事が使っていた部屋。
ルイ14世の部屋。城の中央部に戻ってきた。
城の施工者はフランソワ1世。1519年に工事がスタートしたが、何度も中断と再開を繰り返して、完成したのは130年以上も後の1685年ころのルイ14世時代だった。
部屋数440、階段80、煙突365といった空前の規模を持つこの城は、ただ狩りをするために訪れる仮の住まいとしての用途に過ぎなかった。まさに、王たちの虚栄の産物だったと言えそうだ。
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