踊ったり、リラックスしたり、自由な彫像群ージェズ教会、プルガトリオ教会
大聖堂のすぐ近くにもう1つの大きな教会がある。ジェズ教会だ。
こちらは18世紀初頭の完成だ。
天井が特徴的。ピンクで統一された漆喰装飾だ。
これは大理石の象がん細工のようだ。
聖母が天使たちに担がれて天に昇る「聖母被昇天」は、華やかな表現がなされていた。
こちらは天使たち。ジェズ教会というと大半がバロック様式で、悪く言えばごてごてとした装飾過剰の内装が多い。ただ、ここはまだ抑制された感じの造りだった。
その代り、外壁には多彩な彫像が一杯。
鬼のような怖い顔が2つ。
一方、こちらはまるでダンスをしているかのような軽やかなスタイル。
なんか、この天使は肘なんかついちゃって、リラックスタイム。こんなゆる~い感じもいいかも。
最後はミステリの納められているプルガトリオ教会。この教会も17世紀のもの。
外壁にはキリストの12使徒が並んでいる。
これもその1人。
何とかわいそうに下半身が焼かれた像。このエピソードをどこかで聞いたような記憶があるのだが、思い出せない。
ミステリの行進の終わった後で訪れてみた。ミステリの群像はみんなそろって堂内に並べられ、来年の出番に備えていた。
その中に、まだ大きなろうそくの付いたままのミステリもあった。燃えて溶けたロウが凍った滝のようになって固まっていた。それが前夜の盛大な行進の興奮を思い出させて、しばし見つめてしまった。
トラーパニの街とはこれでさようなら。次は山上の聖地エリチェに向かおう。
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