エトナ山は予想をはるかに超えて変容した!-タオルミーナ⑥
タオルミーナで宿泊したホテルの部屋はテラスが張り出していて、そこに出ると右側にイオニア海の海岸線とエトナ山がよく見えた。
エトナ山は標高3323m。富士山より少し低いが円錐形の優雅な姿は、タオルミーナ滞在中常に目を惹く存在だった。しかも、この山は今でも日によっては煙を噴き上げるヨーロッパ最大の活火山だ。その姿を時間を追って観察してみた。
タオルミーナに到着した日は、ほとんど山頂が雲に隠れて見えなかった。
ただ、目の前に広がる海岸線の青さが目に染みた。
翌日午前、やっと山頂まで姿を現してくれた。
夕方、カステルモーラ散策を終えて帰ってくると、陰影を伴って山肌の感触まで感じられるほどにくっきりと、全容を見せてくれた。
かすかに夕陽の色を雪に映して・・・。
日没はどこか淋しい。
海岸線には灯が灯り、夜へと誘う。
日没後のかすかな光を受けるエトナ山。火口付近から上がっているのは火山の炎?
翌朝の日の出前、暗い中にも山肌がほのかに色づき始めた。
そして、ピンクのエトナが目の前に!
これほどまでにピンクに色づいた山を見るのは、初めての経験だ!
そんな、エトナ山の予想を超える変容に感謝。これも大自然が演じる壮大なスペクタクル。
その時その時に居合わせた者だけに贈られる、ひそやかな自然からのプレゼント。
心からの感謝と共に、さあ、次の目的地パレルモに出発だ。
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