シチリア タオルミーナ

エトナ山は予想をはるかに超えて変容した!-タオルミーナ⑥

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 タオルミーナで宿泊したホテルの部屋はテラスが張り出していて、そこに出ると右側にイオニア海の海岸線とエトナ山がよく見えた。

 エトナ山は標高3323m。富士山より少し低いが円錐形の優雅な姿は、タオルミーナ滞在中常に目を惹く存在だった。しかも、この山は今でも日によっては煙を噴き上げるヨーロッパ最大の活火山だ。その姿を時間を追って観察してみた。

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 タオルミーナに到着した日は、ほとんど山頂が雲に隠れて見えなかった。

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 ただ、目の前に広がる海岸線の青さが目に染みた。

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 翌日午前、やっと山頂まで姿を現してくれた。

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 夕方、カステルモーラ散策を終えて帰ってくると、陰影を伴って山肌の感触まで感じられるほどにくっきりと、全容を見せてくれた。

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 かすかに夕陽の色を雪に映して・・・。

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 日没はどこか淋しい。

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 海岸線には灯が灯り、夜へと誘う。

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 日没後のかすかな光を受けるエトナ山。火口付近から上がっているのは火山の炎?

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 翌朝の日の出前、暗い中にも山肌がほのかに色づき始めた。

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 そして、ピンクのエトナが目の前に!

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 これほどまでにピンクに色づいた山を見るのは、初めての経験だ!

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 そんな、エトナ山の予想を超える変容に感謝。これも大自然が演じる壮大なスペクタクル。

 その時その時に居合わせた者だけに贈られる、ひそやかな自然からのプレゼント。

 心からの感謝と共に、さあ、次の目的地パレルモに出発だ。


































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夜のわき道散策ータオルミーナ⑤

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 夜、夕食を摂りに街に出かけた。ちょうど4月9日広場を通ると、17世紀の時計塔のあるメッゾ門がライトアップされていて、

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 隣の聖アゴスティーノ教会の扉が開いていた。

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 それで、中へ。ちょうどミサが終わったところらしく、内部の照明もバッチリで、輝く祭壇を見ることが出来た。

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 主祭壇の最上部に聖マリア、その下にキリスト像。

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 両脇に天使が配置されて、すっきりした形。

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 天井には聖家族が描かれている。

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 幼子の手を惹く聖人の姿も。

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 とにかく白壁の輝きが印象的な教会だった。

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 教会を出るとすぐに、大きなテラスを持つレストラン。

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 わき道に入ると、道端までテーブルがはみ出して。ただ、まだ時間が早いのかテーブルには人がまばらだ。

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 こちらの道には、果物店が路上にまではみ出して商品陳列中。

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 やっぱり南イタリアでは、レモンが主役。

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 近くのレストランで、エビ料理(ガンベリ・アロースト)を選択。大正解でした。

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 帰り道も観光客たちがそぞろ歩きを楽しんでいた。南イタリアでは、本当にゆっくりと時間が過ぎて行く。


































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大聖堂前にはユーモラスな女ケンタウロスがータオルミーナ④

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 4月9日広場から、さらにメッゾ門を過ぎるとドゥオモ広場に到着する。ここがタオルミーナ大聖堂の場所。大聖堂といっても、フランスの諸都市にあるゴシック大聖堂などとは全く趣を異にする小さなこじんまりとした教会だ。

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 入口扉にはキリストと子羊のレリーフがあった。ずいぶん近代的なキリスト像だ。

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 13世紀の創建だが、何度も改修されている。

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 主祭壇、意外に簡素。

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 と、手前の檀に沢山の人間が彫刻されているのを見つけた。よく見ると、これは「最後の晩餐」。

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 聖母子像。赤ちゃんのキリストの姿勢がなんか変!?

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 こちらの聖母子像には、顔がすっぽり抜け落ちている。どんないわれがあるのだろうか?

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 そんな、不思議?の連続の後に、安定した聖母子像に出会うと、ほっとする。

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 教会を出て、広場へ。ここは市民の憩いの場所になっているようだ。

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 その中心にあるのが、バロック式の噴水。てっぺんに女ケンタウロス像が載っているのだが、何ともユーモラスな形をしている。

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 お座り状態の馬もいた。全体的にこの周辺は堅苦しくなく、ゆったりとリゾートを楽しむ人たちの心を開放させてくれる雰囲気になっていた。


























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事実より喜びの気持ちが勝った広場の名称-タオルミーナ③

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 タオルミーナのメインストリート・ウンベルト1世通りを散策した。バスターミナルから旧市街へはメッシーナ門をくぐって行く。すぐ右手に見えるのが「パラッツォ・コルヴァヤ」。アラブ時代に建てられた城塞が、19世紀に再建された。1階は城塞のなごりか、小さな窓だけで侵入しにくくなっているが、2階部分には連続するアーチの大きな窓が造られて、しゃれた感じ。

 ちょうどアンディ・ウォーホール展をやっていた。

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 その隣にはアレッサンドリア教会。

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 中に入ってみると、中央祭壇には右手を掲げたキリスト像。

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 かと思えば、十字架に架けられた像も。

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 それを祈りの姿で見守る聖母マリア。

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 王冠をかぶったこの像も聖母マリア?

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 教会の一角にはギリシャ時代の遺跡も残されていた。

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 しばらくレストランや土産物店の並ぶ道を進むと、4月9日広場に到着する。

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 テラスが大きく海側に張り出してひろびろ。

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 海岸線をはるかに眺められる。

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 広場には、いつも観光客が集まり、ダンスをしたり、路上バンドが演奏したりとにぎやかだ。

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 山側を見ると、15世紀創建の聖アゴスティーノ教会。鐘楼の面白い形が特徴的だ。

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 十字架を持つキリスト像がファザードに収まっている。

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 教会の奥、白い建物が今回泊まったホテル。窓から朝に夕に鐘楼や広場を眺めながら時間が過ぎて行った。

 この広場の名称について、面白い話を聞いた。イタリア統一戦争の最中だった1860年4月9日、この広場で勝利を願ったミサが開かれていた時、「ガリバルディ将軍が敵を撃破してシチリアに上陸した」との知らせが届き、民衆は歓喜に沸いた。それを記念して、この広場の名前が「聖アゴスティーノ広場」から「4月9日広場」になったという。

 だが、この知らせは間違いで、実際に将軍が上陸したのはその1カ月後だった。人々は、事実よりも、最初の知らせを受けた時の感動の瞬間の方を大事にしたかったのだろう。それも、シチリア人のシチリア人らしさなのだと思う。






































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タオルミーナのさらなる高みへ・・・カステルモーラ~タオルミーナ②

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 ギリシャ劇場で、北西の方向に見た絶壁の町がやけに印象に残った。あれがカステルモ-ラ。タオルミーナはもう十分に高台だけれども、さらに高い場所にある町なら、さぞ絶景がみられるのでは。

 メッシーナ門近くのバスターミナルからinterbus社のバスで頂上を目指した。

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 途中、バスの窓から十字架が見えてきた。あの辺がマドンナ・デイ・ロッカの祈祷所。あの十字架はタオルミーナの町からも眺められる。

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 バスの終点、サン・アントニオ広場に到着した。約15分の旅。そこから坂を上って標高529mの頂上に到着。タオルミーナの街並みがよく見える。

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 ギリシャ劇場の全容もすっかり見渡せる。

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 あの島が、映画「グランブルー」で有名になったイゾラ・ベッラかも?

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 海岸線の入り江のカーブも美しく、海の色もきれいだ。

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 タウロ山の城塞。古代アクロポリスの跡に、中世に築かれた城だ。

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 こちらが十字架のある祈祷所。

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 その2つが並んで岸壁に張り出している。

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 正面にはエトナ山。でもなかなか山頂は見せてくれない。

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 私と一緒にバスに乗った親子の2人も熱心に眺望を楽しんでいた。

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 まあ、こんな所にタンポポ!

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 下界の街並みも含めて十分にパノラマを楽しんだ。

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 タオルミーナの町に降りて、もう1度カステルモ-ラの絶壁を見上げた。それにしても、こんな山の頂にこぼれ落ちそうなくらいに建物を建てた、人々の欲望には驚くばかりだ。 

 改めて感じる、この高低差!!




































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大自然と一体化した劇場空間・・・タオルミーナ①

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 「もし、シチリアで何を見たらよいかと尋ねてくる人がいたら、私は迷うことなしにタオルミーナと答えるだろう」----モーパッサンの言葉だ。

 この旅を始める前にこの言葉を知ったが、そう気にも留めなかった。旅なんて、人から勧められてするものじゃない。自分で目的意識を持って行動しない旅なんて、私からは最も遠い旅の形だと思っていたから。

 ただ、あの高名な人物がそういうのだから、一応行ってみるか。

 タオルミーナに到着したのは夕方。ホテルの、景色のよく見える部屋をセレクトして、街並みをちょっと散策しただけでその日は終えた。

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 翌日、この地で一番有名なギリシャ劇場に出かけた。シチリア第2の大きさを誇る古代劇場は、紀元前3世紀に建設された壮大な建築だ。

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 その階段を登り切って振り返った時、一瞬「おっ!」と息が詰まった。そこに展開されている風景は、想像以上の迫力を持って広がっていた。

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 眼下には円柱。紀元前2世紀にはローマ人によって円形闘技場に改築された名残の円柱が立ち並んでいる。が、ちょうど真ん中部分は柱が失われており、

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 中央の吹き抜け部分からイオニア海の紺碧の海が広がる。

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 右手はるか上方には、山頂こそ雲に隠れていたが、雪を戴いたエトナ山が優雅な姿を見せている。

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 ここは劇を演じるために造られた古代施設だ。だが、劇を取り囲む大自然がそのままに観客の視界に飛び込んでくる。

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 つまり、ここで演じられる劇は、刻々と変化する大自然の中の一部分として取り込まれる。それを前提として劇場は成り立っているのだ。

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 モーパッサンは、こう続けている。

 「そこには、目と魂と想像力を魅了するために、この地に創られたすべてのものがある。美に対する愛情と畏敬の念が、この街を創った人々の血管に流れていたのだ」。

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 ギリシャ人たちは、紀元前3世紀という太古の時代にすでに、ランドスケープの発想に基づいた空間設計を、世界に先駆けて完成させていたのだ。

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 それは、シチリアで最も神々しい眺めと共に展開される演劇が、神々に捧げられる性格をも帯びていたのだろうとも想像される。

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 そして、発想の実現に最もふさわしい土地として、急激な高低差を持つこのタオルミーナを選んだのだろう。そんなことを考えていたら、エトナ山頂の雲が切れて、見事な山容が姿を現してくれた。

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 ローマ人は、劇場を囲い込みの空間として考えた。今も残る円形闘技場を見ると、ローマのコロッセオ、ベローナのアレーナなど、どれも平地に高い障壁を造って囲い込んでいる。ギリシャ人との大きな違いを見る思いだ。現にこの劇場もローマ人は障壁で囲ったが、幸か不幸か正面の壁が破壊されて現在の形になっている。

 タオルミーナの劇場は、やはりこうでなくては!

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 モーパッサンの言葉が心に染みたこの日のギリシャ劇場訪問だった。そして、去り際のエトナ山の雪の白さが目に染みた。






































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